ストラディバリウスの価格と愛称が凄い!数は結構多かった!

ストラディバリウス 社会

ヴァイオリンの最高傑作、
ストラディバリウスを知らない人はいないでしょう。
時々ニュースで報じられる価格って本当なのでしょうか?
調べてみました。

実はストラディバリウスは厳密にはヴァイオリンではありません。
ストラディバリウスという楽器なのです。

何故でしょうか?

ストラディバリウスとは1600年代から1700年代前半に活躍した
アントニオ・ストラディバリという弦楽器製作者が造った楽器の事です。

ストラディバリウス

ストラディバリウスというと
高価なヴァイオリンというイメージがあり、
実際そう言われているのですが、

この時代はまだヴァイオリンという楽器の形式が完成されておらず、
このアントニオ・ストラディバリやその師匠のニコロ・アマティらが
今に至るヴァイオリンの形式を完成させたとされています。

つまり、ヴァイオリン完成以前のヴァイオリンだから
厳密にはヴァイオリンではなく、ストラディバリウス

・・ややこしい!!

開祖自ら製作した楽器ですから高価なわけです。

アントニオ・ストラディバリが製作したのはヴァイオリンだけでなく、
ビオラやチェロも製作しており、その数はなんと1100本

その内、300年以上の時を経て現存しているのは
600本ほどだと言われています。

意外と多いですね。

1本数億円の楽器が世界に600本もあるのか・・と思うと
クラシック界の広さとハイソサエティ性を感じますが、
全てが数億円クラスとはいえ、個体差が大きいのです。

例えば、つい先日アメリカで強奪されたのは
1715年製のストラディバリウスで、推定6億円ですが、
これまでの最高金額は1721年製レディー・ブラント
競売にかけられ、なんと12億円で落札されました。

一般的なヴァイオリンの価格が30万円位、
最高級のものでも200万円程度で購入できる事を考えると
楽器と言うより歴史や文化財としての価値に重きを置いていますね。

数億円を肩において演奏する、というのは
一体どういう気持なのでしょうか?

ヴァイオリニストでないと分らない感覚なのでしょうね。

愛称について

ストラディバリウスの中でも数本には愛称がついています。

※ここにストラディバリウスと銘打たれているかが重要!

例えば最高傑作とされる3大ストラディバリウス

1714年製 ドルフィン
1715年製 アラード
1716年製 メサイヤ

他にもイタリアの国宝となった

1690年製 メディチ

他にも

1707年製 ステラ
1713年製 レディ・レイ
1715年製 エクス・ピエール・ローデ
1716年製 デュランティ
1717年製 ハンマ1717
1721年製 レディー・ブラント
1727年製 レカミエ
1736年製 ルーシー

・・・・壮観ですね!無茶苦茶かっこいいです。
しかもそれぞれ愛称とセットでいわれがあります。

例えばイタリアの国宝となったメディチはイタリアの大貴族、
メディチ家のオーダーをうけて製作されたストラディバリウスです。

デュランティは、なんと200年間貴族が所有し、
スイスの富豪にわたって100年。
この間、一度も演奏されなかったそうです。

300年物の新品とは・・・!!
ちなみに現在は日本人が所有しています。

こうして並べてみると刀剣の美術品と似ていますね。

銘と云われと歴史的・文化的・美術的・工芸的価値。

違いと言えばヴァイオリンには現代でも奏者がいるけど、
刀には振るう侍がいない事でしょうか、ちょっと残念!

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