この度、福井市のベンチャー企業、福井ビオテックが
ノンアルコールの醤油を開発しました。これって実は凄いことなんです。
ご存知のように、醤油は大豆の発酵食品です。
その為、どうしても醤油を作るとなると
微量のアルコールが発生してしまいます。
その為、アルコール禁止の戒律があるイスラム圏では
厳密な意味では調味料として使用する事ができませんでした。
しかし、新しい醤油は大豆を長時間かけて発酵させるのではなく、
サバの内臓を15時間だけ発酵させる事でノンアル醤油を
作りだしたのです。
ただ、このままではベトナムの魚醤(ナムプラー)と一緒です。
そこに大豆を分解したアミノ酸液を加える事で、
魚臭さを消した点も大きな技術革新だと言えるでしょう。
そして、ノンアル醤油を生み出した福井ビオテックは
タイの魚醤メーカと提携して工場を作る予定があるとの事。
このノンアル醤油、名前を福むらさき、と言って1ℓ1400円で
販売の予定です。
現時点では販売されておらず、
楽天に同名の醤油が見つかりますが、残念ながらこれは別物。
一般人が買えるのは幕張メッセで開かれる、
FOODEX JAPAN 2014からです。
これは幕張メッセで開かれる食品関係の大展示会で、
主に食品ビジネスにかかわる人が集まります。
入場料は1人5000円。
高いですけど、業界人みたいな顔をして歩き回れば、
あちこちで試食が食べ放題です(笑)
ただし、カタログと名刺を大量に受け取るので
後日フォローの連絡がバンバンかかってきますけどね^^
そして福むらさきが国内で一般販売されるのが
早くて今年の5月だそうです。
ベンチャーですからイマイチ商流が分かりませんが、
工場が出来上がるのが2年後との事です。
流通量はごく少量に限られるでしょう。
だから1ℓ1400円なんて高い値段がしているのでしょうね。
イスラム圏を取り込める!
和食の世界での人気は良く報道されていますが、
醤油がダメとなるとイスラム圏ではイマイチ流行っていなかったのでは
ないでしょうか?
醤油なしで和食を作るのはかなり厳しいです。
ところが、福むらさきがハラール認定された為、
ノンアル醤油が使えるようになり、和食のレパートリーが増えるのです。
それにみりんもダメなはずですから、醤油が上手くいったら
ハラール認定のみりんの需要だって生まれます。
ここに新しいビジネスチャンスが生まれるのです!
イスラム圏は食べ物のタブーが厳しいのですが、
先日は鯨のハラール認定が通るなど、風向きが変わってきています。
どんどん日本食をPRしていきたいですね。
きっとイスラム圏は和食のブルーオーシャンですよ。
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