デジタル耳栓という新商品が発売されたので、
その性能について調べてみました。
デジタル耳栓を発売したのはキングジム。
オフィス用品で有名なメーカーです。
事務系・営業系を問わず、このファイルを見た事がない会社員がいたら、
そいつは会社員のふりをしたニートだと思った方がいい位の
シェアを持っています。
そんなキングジムが発売したデジタル耳栓のウリは、
周囲の雑音を消しつつ、人の声は聞こえるという点。
オーディオメーカーが発売しているノイズキャンセリングイヤホンや
ヘッドホンは環境音と一緒に人の声も聞こえづらくしてしまうので、
作業用としての差別化が図られています。
ちなみにノイズキャンセリングイヤホンの性能は素晴らしく、
カナル型イヤホンよりもさらに良く聞こえます。
通勤中の電車で音楽はともかく、音声教材を聞いていると、
カナル型のイヤホンを使っていても雑音が厳しいのですが、
ノイズキャンセリングイヤホンを使い出したらかなり違います。
凄い技術だと感動した覚えがありますが、
デジタル耳栓はさらに人の声だけは良く聞こえるとの事。
原理は雑音の周波数を打ち消す周波数を当てるという技術と一緒ですが、
人の声の周波数帯だけは中和しないようにしてあるようです。
使い心地などは日経トレンディネットにあるので参考になるのですが、
問題はいびき対策です。
いびきの周波数は?
調べてみると、どうやらデジタル耳栓は
300Hz以下の音を中和する設定になっているようです。
一般論として低周波数の音は低い音、高周波はキーンとした高い音です。
環境音だけをキャンセルする為に300Hz以下に絞ってるのでしょう。
人の話し声は500Hzなので、
ノイズキャンセリングのバンドから外れます。
なお、子供の騒ぎ声は1000Hzだそうですから、全く効きません(笑)
これがデジタル耳栓では人の声が聞こえるというウリのネタバレです。
では、いびきの周波数はいくつでしょうか?
調べたところ、大体100~125Hzくらいが多いそうです。低周波です。
まあ、思い出してみればグオーとかガーとかいびきは低音ですよね(笑)
キューとかスピーとかするいびきをかいている人はあんまりいないハズ。
勿論、鼻が詰まっているとか個人差があるので絶対はありませんけど。
これらの事実から導き出される答えとしては
デジタル耳栓のノイズキャンセリング帯域にある、
低周波のいびきはカットできる、と言えるでしょう。
ただ、ノイズキャンセリングイヤホンよりも小さいらしいのですが、
装着中にサーっというホワイトノイズが聞こえるとのこと。
また、完全に無音になるわけではありませんし、
どうしても装着感があるので気になりだすと眠れないかもしれません。
同行者のいびきがひどいとか、夜行列車やプロペラ機の夜行便で
眠らなければならないというシチュエーションには強いでしょう。
ポケットサイズで電池1本で動きますから旅行鞄に入れておくのは
ありかもしれませんね。
コメント
むしろ人の声こそ最大の騒音でしょ
そこをカットしないなんて無能すぎるw
どうせ安全性の為だとか言い訳するんだろうけどw