苫米地英人の本の感想!脳の呪縛を解く方法のレビュー

社会

この記事書こうか悩んだんですけど、無茶苦茶凄かったので
感想含めて紹介します。

紹介するのはコレ、
苫米地英人さんの脳の呪縛を解く方法

先に行っておきますが、これは自己啓発本ではありません!

苫米地 英人
KADOKAWA/中経出版 2014-05-19
¥ 1,512

この本を読んで自分の中で数年前から感じていた違和感が
言語化され、完璧に分かりました。

その違和感がなにかというと、
自分が直接所属するコミュニティ以外への無関心と無寛容が
広がっているのに誰も気にしていない事。

ようは会社の中やせいぜい自分の家族くらいしか、
関心の対象がなくて政治や経済などの話題を振っても全く反応が無いんです。

例えばある友人。
彼とは何度も朝まで飲んだことがあってかなり深く話をしたことがあります。

選挙 → どこが勝っても変わらない。でも、政治家なんか知らない。

ブラック企業 → 自己責任。勉強しなかった奴は自業自得。

ワーキングプア → 同上

地方の衰退 → 同上

自殺率 → 同上

外交 → 自分の周りには外国人は居ないし、気にする意味が分からない。

少子化 → 子供を持つ意味が分からない。

TPP → 自由競争になるのはイイコトだ。日本は勝てるから望むところ。

まあ、他にも山ほどあるんですけど、
こういう傾向の人が無茶苦茶増えている気がします。

彼は会社の人事課長で会社の人間関係はうまく回しているようですが、
全くといっていいほど自分の組織外については無関心。

話をすればするほど怖くなってきてしまって、
ただのサラリーマンなのにこういった問題に関心があるモダンは
おかしい奴なのではないか、と思ってしまったくらい。

俗に言う大企業やエリート系(?)のサラリーマンほど
こういう思考をしているように思えます。

自分の職務周辺だけ自分のリソースを割いている・・・みたいな。

モダンはこの違和感について苫米地氏の本を読むまで
「出来る男は自分と他人の問題をきっちり分けてドライなんだなぁ」
と無理やり納得していたのです。

しかし・・・。

感想

脳の呪縛を解く方法に書かれているのは、バイオパワーのことです。

これは生権力と日本語に訳されますが、
乱暴な言い方をすればよく言うところの「空気よめ」の空気です。

現在の日本でいったいどんなバイオパワーが力を増しているのか、
外国の場合はどうなのか?
それは今始まったことなのか?

ものすごく平易な言葉で簡潔に分かりやすく解説しています。

そして、世代間、階層間で分断統治し、その空気を支配している源に
不満が向かないようにするという手法が
今の日本で行われていると解説しています。

「自己責任」がいつの間にやら我々のボキャブラリーや常識になったのは
いつからでしょうか?

そして自己責任をみんなが受け入れた結果どうなったのか?

政治や経済の動向に関心が無いのに
自己責任論は受け入れるという矛盾した態度

モダンの違和感の原因だったのです。

だって、経済情勢や税金、社会保障は政治が決めること、
それに参加したり関心が無いのに、
決定された内容について自己責任でいい、というのは狂ってませんか?

自己責任を果たすんだったら、
自分でコントロールできる範囲が広くないと意味が無いと思うのです。

もともと、モダンは色々考え込みがちで、
ブログ運営をすることで
その考えの一端でも発信できたらいいと思っています。

脳の呪縛を解く方法は本当にオススメの1冊です。

生きづらさを感じている人はぜひ手にとってみてください。

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