ガンパレード・マーチ2K5121小隊の帰還の感想とネタバレ!

小説

久しぶりの榊ガンパレ、最新刊を早速読了です。
色々と思うところをつらつらと。

さて、今回のガンパレード・マーチ(以下ガンパレ)ですが、
ようやくアメリカ編が終了!

なんと9月からは最終章が刊行されるそうです。

いやー、長かった!

PSのガンパレをプレイして衝撃を受け、
何日も徹夜してプレイした事を思い出します。
当時大学生という自由な立場だった事もハマり方に拍車をかけました。


※懐かしのオープニング!覚えてる?

これって2000年・・・つまり14年前のコンテンツなんですよね。

それからずっとオリジナル展開や設定をうまく盛り込みながら
飽きることなく続けてきた榊ガンパレには本当に頭が下がります。

もともとエヴァンゲリオンの影響を受けたせいか、
断片的な情報をちりばめながら神話ストーリーを語り、
しかもアルファシステムの他のゲームとも世界観を同じくするという
曲芸的な設定がドハマりする人を増やしました。

もちろん、モダンもその一人。

アルファシステムのCDドラマや設定資料集を全部揃え、
あれからずーっと小説を買い支えてきましたよ!

※これもまだ持ってます(笑)

こうなってくるとガンパレードマーチはPSのゲームだけで
完結するのではなく、サイドストーリーのドラマや設定資料集、裏設定、
他のアルファのゲームなどもひっくるめたもの全部がコンテンツだと
いえるのかもしれません。

数年前には本編がアニメ化されたり、
PS2でガンパレードオーケストラ発売されたりしましたが
やっぱり本編ほどの魅力はありませんでした。

広がりが無く、容易く把握できるものは消費されやすいんです。

黒き月、聖銃、オーマ、カダヤ、絢爛舞踏祭、精霊軌道弾事件・・・etc

詩のセンスも凡百の作品から一歩抜きんでています。

ひょっとしたら作品世界を作った人に角川春樹さんや、
ビックリマンのタンゴ博士的な神憑りプランナーがいたのかも。

そうでなければGPM23とかフツー考えませんよね。
あれは確かに儀式魔術でした・・・!

また、そのせいで14年という年月がたっても消費されつくさず
ずっと残ってきたといえるでしょう。

ある意味、ファイブスター物語的といえるかもしれません。

感想・ネタバレ

さて、前置きはさておいて榊ガンパレ最新刊の感想ですが、
一言で陰謀劇!

榊涼介
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2014-06-10
¥ 648

もう、正面切ってのバトルでは芝村舞と速水厚志が強すぎて
勝負になりません。アメリカ編では精霊手まで使ったし。

長時間の戦闘を強いられる、守りながら戦う、
整備班が狙われる、友軍が敵になる、孤立無援、
いきなり機体が撃破され敵中突破することになる・・・etc

だいたいピンチになるパターンはやりつくしました^^

戦闘がパターン化マンネリ化してしまうので、陰謀劇となるわけです。

今回はなんとオルレイ代表が精神操作されたわけでもなく、
権力や利権のために5121小隊を裏切るという展開。

精神操作された敵がいると思い込んだ善行がハメられます。

途中、唐突に石津萌が負傷したりしますが、
この描写が妙にリアルに感じました。

実際問題としてyoutubeにアップされている、
中東のリアル戦闘動画をみても分かる通り、
負傷や戦死は唐突なんです。

ヒーロー的に少しづつ負傷してまだやれる!とか粘るのではなく、
行ってくる、と出かけた後に遠くで銃声がしたかと思うと
負傷して担がれて戻ってくる・・・こんな感じじゃないですか?

そのあたり、ほとんど無敵枠の来須や若宮ではなく
一緒に出ていった石津だったというのがドキッとします。

まあ、これは本筋に絡まないアクシデントなのですけど、
14年にわたる物語の積み重ねによってガンパレ小説が
リアル寄りになっていった証拠だと思います。

まあ、リアルっていうのもちょっと変なんですが、
一番近いのが仮想戦記ものでしょうか?

仮想戦記もの+アルファ謹製の神話要素
これが榊ガンパレだと思います。

ともあれ、物語的にはアメリカを裏から支配している
知性体の幻獣がラスボス。

アメリカでは人類を滅ぼすのではなく、
現状維持のまま裏から支配しているようです。

まあ、幻獣による支配がデタント化しているワケです。

その集いはフリーメーソンとか秘密結社的な匂いをさせていますが、
正直ネーミングが微妙すぎる。

ハニエルって・・・女神転生かよぉ。
思えばカーミラも微妙だったけど(笑)

天使の名前はちょっと俗っぽすぎやしませんか、榊センセイ。

このあたりはもうちょっと詩想を巡らせてほしかったですね。

あるいは、ラスボスだけど実は全然小物で俗っぽい奴なんだ、
という事を描写するつもりであればアタリのネーミングなんですが。

ぶっちゃけ、巻末で余裕かました描写がされてますが
大物感が全然醸し出されてなくて
色んな意味で物語のラストがどうなるのか気になります。

ともあれ、9月の新章を楽しみにしています!

モダンは一度ハマった作品は絶対に最後まで追うんです。
予想以上の展開を見せてくださいね!

あるいは、時期を合わせてガンパレのリメイクとかないかなぁ。
PSストアで復刻してますけど、望むのはPCでのリメイクです^^

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