あーあ、遂に日本でもアメリカと同じ問題が発生してしまいました。だいぶ前から警鐘はならされていたのになぁ。
アメリカは世界一のGDPを誇り、世界一の軍事力を誇る、世界の先進国のトップです。
しかし、世界の先進国の中で唯一国民皆保険制度がない国でもあります。
国民皆保険制度がない事によってアメリカ人は自分で民間の保険会社を選んで契約し、リスク管理をすることになります。
自己責任のアメリカらしい・・・と思ったら大間違い。
国民皆保険制度がないにも関わらず、医療費は激高!
海外旅行をしたことのある人ならご存じでしょうけど、盲腸の手術がなんと500万円!
一般的な民間医療保険を使用しても支払いが100万円を超えるという異常な金額です。
モダンも1か月を超える海外滞在をする際に空港で保険に加入しましたからね。
その時、世界の医療事情の冊子を読んでぶったまげました。
しかもこれは入院1泊です。
日本だったら入院3、4日で3割負担として、10万円を超える事はまずないでしょう。
アメリカ人が中流から転落したり破産する理由の一つが医療費だというのもわかります。
しかも大問題としてアメリカの保険会社は保険料の支払いを渋る、というトンデモナイ文化があるのです。
がん保険のリスク
モダンがこの事を知ったのは海外滞在から数年たった時に見たある映画。
マイケル・ムーア監督のシッコ SiCKOです。
この映画の中ではアメリカの医療制度がいかに劣悪なのか、これでもか!とばかりに紹介しています。
その中にがん保険に入っていたけど、がんになっても保険金が支払われないという問題が頻発している事例があります。
がんになって死亡したとしても、直接の死因は風邪だったり合併症によるものだから、これは保険の支払い範囲外というわけです(呆)
他にもがんだと認めてもらえないとか、適用範囲外とか、過去病気になった事が申告漏れになっていたから保険は無効とか・・・。
この問題がどれだけアメリカでメジャーなのか、というとピクサーのCGアニメ、ミスターインクレディブルでネタにされるくらいです。
ヒーローとして生きる事を禁じられた主人公は超人的パワーを持ちながらも保険会社の相談員として生計を立てています。
そこへお婆さんがやって来て、保険金がもらえないの、と。
哀れに思った主人公は保険の約款の抜け道を教えてあげてお婆さんに保険金が下りるように取り計らいます。
すると上司がやって来て、誰が抜け道を教えたんだ!と怒鳴り散らします。
主人公の仕事がいかにヒーローからかけ離れているか、落差を見せつける演出なのですが、これってファミリー向けのCGアニメですよ。
どんだけ保険会社が悪く思われているか、わかりますよね。
そして、これとまったく同じことが日本でも起きています。
現在消費者庁にがん保険について1000件を超える苦情が殺到しています。
理由はお察しのとおり、がん保険です。
まさにアメリカで問題になっている事が日本でも再現されているのです。
そういえばがん保険でたくさんCMを打っている会社は外資系だったような?
シッコ SiCKOでは実際に実例をレポートし、保険会社を名指しで批判していますが、日本の報道ではそこまでは明らかにしていません。
そして、一番ヤバいのがTPPです。
日本がグローバル化の美名のもとに市場を開放するよう求められているのは自動車や農業ばかりではありません。
本当の目的は保険と金融です。
アメリカの巨大保険会社は寄付金や選挙サポートなどのクッションをおいてアメリカ政府を動かし、TPPで日本の市場に風穴を開けようとしているのです。
しかも民間保険をいきわたらせるため、日本の国民保険を廃止したがっていると専らの噂です。
かなり真実味があると思いますよ・・・。
最近は震災やら中国・韓国との摩擦、シリア問題、クリミア問題などでTPPの名を聞くこともほとんどなくなりましたが、聞こえなくなったからといってご破算になったとは聞きません。
CMにバンバンお金をかける事ができるような保険に入るよりも昔からある日本の保険に入りたいところです。
保険をどうしようか迷うっている人は相談するのも一つの方法ですし、そういえば楽天でも保険をやっていましたね。
国民健康保険だけで全部賄えてこそ先進国だと思うんだけどなぁ・・・。
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