書店で最新刊を見つけたのですかさずゲット。
早速感想や内容などを記事にしてみました。
このマンガ、面白いのですが結構マイナー。
なにせ連載誌がヤングガンガンということもあり、
あまり知られていないのが残念な良作です。
同じくガンガン出身(ヤングではないけど)のハガレンのように
アニメ化でもすれば話は別なのですけど・・・。
さて、ディメンションWの内容を一言で言えば
メジャー路線からちょっと離れたSF風味の
バディアクションといった所でしょうか?
いや、SF、アクション、ホラー、サスペンス、人情モノですね。
シナリオ的にアニメ制作の影響があるように感じられます。
キャラクターが凄く魅力的で、アクションもかっこよく、
SF風味も非常にモダン的には好み。
なお、作者の岩原裕二氏の存在を知ったのは、
アニメ、ダーカーザンブラック(以下DTB)のキャラデザから。
DTBを2シーズン&特典をひっくるめて全部見てから
漆黒の花を揃えて、さらに遡って茨の王を読んでファンになりました。
更にはおまけ漫画付のガイドブックも揃えていたり。
後、調べていたら古橋秀之氏のサムライレンズマンの挿絵も
岩原氏だったのですね。実はかなり前から目にしていたわけです。
こうしてみると、我ながら結構なフォロワーっぷり(笑)
岩原氏の一連の仕事の流れを見ると、キャラクターデザインに変遷があって、
ディメンションWの場合、黒の特徴を一部受け継いで、
主人公のマブチ・キョーマはワイヤー付の串を使っています。
このあたりは読んでいて楽しいところ。
2chにも作者の単独スレッドが立っているようですが
過疎っていて覘いてもあんまり面白いものではありません。
検索しても過去ログ倉庫に飛ばされますし。
今、生きているスレッドはあるのかな?
6巻のネタバレ感想
6巻はイースター島へ個性的な回収屋の面々が集まってきて
いよいよ最大のコイル災害の原因へと迫り始めます。
なお、集まった全員が無傷で島へ降り立つかと思えば
そんな事はありません。いきなり「虚無」に攻撃されて飛行機は墜落、
サルバは意識不明になってしまいます。
幸いにして事前に用意していたビデオで回収目的が
「災害後に一番最初に動き出したコイル」だということが明かされますが
それが一体どんな役に立つものなのかは不明のまま。
サルバは陰謀家という演出プンプンだったのですが、これで強制的に
目的が分からなくなってしまいます。
何故虚無は男を狙うのか?虚無に触れられると中に閉じ込められる?
残されたルワイ達はコイルを探し始め、
キョーマやミラも島へたどり着いたという所です。
あと、ルワイ君が思ったとおりコイルと合体したハイブリットだと
いうことも暗示されています。
きっと肝心なところで彼に埋め込まれたコイルが不調をきたして
ピンチになる複線だと断言しましょう(笑)
相変わらず先が楽しみな終わり方で、新刊は2015年とのこと。
また暫く本棚の奥に眠っていてもらう事になりますね。
あ、そうそう今回は意識していませんでしたが、下記の店舗で6巻を
購入すると特典がついたそうです。まだ間に合うでしょう。
ディメンションWとは?
本作のSF要素の中心は何といってもコイルの次元Wエネルギーです。
これは3次元世界で確定しなかった確立が次元Wに蓄積されたもので、
次元間電磁誘導装置であるコイルはそれをくみ出す注ぎ口みたいなイメージです。
この確立・・・というのは、生命が存在していることが前提となっており、
人間原理の宇宙論が下敷きになっています。
もっとも、本作では人間原理というよりも
生命原理といったほうがしっくり来る感じですね。
生命がいなくなったイースター島では
次元Wのエネルギーが0になっているのですから。
観測者があってこそ確立は収束するわけです。
本作のラストで、究極的な問いかけ・・・
人間のいない宇宙は存在するのか?といった疑問と
それに対する岩原氏の回答が提示される事でしょう。
単行本の最後に見開き予告がありましたが、
なにやら秘密結社めいた組織も出てくるようですし
、ひょっとしたらイースター島編で完結しない可能性があります。
ディメンションWは既に岩原氏の著作の中で最長のシリーズとなりました。
シナリオ的にはいくらでも増やせる仕組みのマンガなので
作品としてキレイに終わらせて欲しいという気持ちと、
ファンとしてもっと続けて欲しい気持ちが葛藤しています。
モダンは単行本派なのでヤングガンガンは追っていませんが、
次が読めるのが来年とか・・・まだまだ先だなぁ。
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