なにやら幾原邦彦監督のピングベアプロジェクトのサイトに謎のカウントダウン。
輪るピングドラムの続編の可能性かも?
モダンはこの作品、ニコニコ動画で見ていたので非常に良く覚えています。
そして考察関係については既に山ほど優れたサイトがあるので、
あえてモダンが何か書く必要はないと思われます。
しかし、意外なことにwikiにはちゃんと書いてるJ・A・シーザーや
天井桟敷、寺山修司について触れている人はあんまりいなかったりします。
これをパクッた、とかパクリとかいうと、突然コメント欄が荒れる現象が
起きるので気をつけて書きますが、
そもそも、演出面で影響を受けていることは間違いありません。
まず、ウテナの音楽を担当したJ・A・シーザー氏ですが、
この方は日本人です。
※かっこいい!でも今では渋いオッサンになっています(笑)
モダンが万有引力の舞台を見にいったとき、外国人だと期待していたのに
日本人でがっかりした(失礼!)覚えがあります。
J・A・シーザー氏はあの寺山修司氏が立ち上げた演劇実験室、
天井桟敷で音楽を担当していました。
1983年に寺山氏が死くなってから、天井桟敷は解散。
メンバーの多くが万有引力に移ったのです。
モダンが見たのはそれから更に何年も後の事。
タイトルは犬神でした。
生で聞く和讃はロックにアレンジしてあって、CDよりも尖ってかっこよかった!
そして劇場の闇がホントに暗くて、順番にマッチを擦っていく演出も
凄かったなぁ!
加えて、個人的にベスト邦画10選には絶対選ばれるだろうと思っているのが、
寺山修司の監督作品、「田園に死す」です。
ハダ○とか出てくるし、映像はちょっとヤバイので貼れませんから、
youtubeへのリンクを紹介します。
実のところ、全編丸上げ動画すらyoutubeにはあるので、
興味がわいたら見ると良いでしょう。
ウテナの謎演出の数々がこの1974年の映画に由来する事が
分かるはずです。
そして、この演出はアングラな世界に深く浸透して
化物語で大ヒットしたシャフトの演出にも大きな影響が見られます。
例えば謎風景に思わせぶりな謎標識とか・・・。
イヌカレーはそれを更に洗練した感じと言っていいのかな?
※異論は認めますが、まずは田園に死すを全部見てからです(笑)
まさにウテナは土着色を除いた天井桟敷の演出や音楽を
アニメに落とし込んだ作品だと言えるでしょう。
そして、輪るピングドラムはそこから天井桟敷色とJAシーザー氏の音楽を抜いて
洗練された形に進化した作品だと思います。
輪るピングドラムの場合は子供ブロイラーみたいな、
おどろおどろしい演出でも生々しくないですからね。
音楽も凄く澄んだ感じで、メッセージが直接的になって、
呪文呪語の類は極力減っていてすんなり聞けます。
ウテナの絶対運命黙示録やバーチャルスター発生学と
ピングドラムのノルニルを聞き比べて欲しいです。
輪るピングドラムの続編があるとしたら?
ここからは完全に妄想ですが、もし2期があるとしたら
今までのキャラクターは全部入れ替えになるのではないでしょうか?
運命を乗り換えて全部リセットされていますから、
キャラクターに愛着があっても物語は作りづらい感じ。
むしろ、ペンギン帽と眞悧&シラセ・ソウヤだけが残って、
新しい主人公を惑わすと思います。
そしてその時は今の時代にあった「生存戦略」の物語に
なるのだと思います。
思えば、輪るピングドラムは2011年の作品です。
東日本大震災のほとんど直後に放送されていました。
東日本大震災 2011年3月11日。
輪るピングドラム 2011年7月7日から12月22日。
あれから3年ですが、日本を含め、世界は悪くなるばかりで
今まさに大きな戦争が起きそうです。
例えばウクライナとロシアの間では明白に戦争が起きているけど、
起きていないかのように報道されているだけだと思うのです。
そんな時代に少年少女達は生き延びるために、
どんな生存戦略をとるべきなのでしょうか?
家族のしがらみや、カルト、アダルトチルドレンといった
個人的な問題からもっと大きなテーマにシフトするのかもしれません。
カウントが0になるのが楽しみです。
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