堀江貴文の我が闘争の感想について

久しぶりに伝記を読みました。思った以上に面白く一気読みです。
堀江貴文さんと言えば、ホリエモンとして有名なあのライブドア事件で
収監された起業家です。

Twitterでちらちらとこの本の話題が流れて来たので、
気になって購入。

堀江 貴文
幻冬舎 2015-01-14
¥ 1,512

本来ならこっちにはエンタメ系のネタだけ集めようと思ったのですが、
ブログを分けるのが面倒なので一緒にします。

球団を買収しようとたり、TV局を買収しようとしたり、
選挙で立候補したりと、
毎日TVで顔を見ない日は無い位に時の人だった堀江氏が、
懲役を終えてからだいぶ経ちます。

今ではTVに出ていませんし、
どんな仕事をしているのかイマイチ分からない人ではあるのですが、
本来ならこれが普通なのでしょうね。

やっぱり、やることなす事TVで報道されている状況がおかしかった。

堀江氏をTwitterでフォローしていると
宇宙事業を進めたり、いろんなビジネスに取り組んでいる姿がうかがえます。

何年かしたらまたみんなが驚くようなことを発表してくれるかもしれないと
期待しています。

そんな堀江氏が自分の生い立ちから事件に至るまでを
書いた本が「我が闘争」です。

個人的には一体どんな幼少時代を過ごしたのか非常に気になっていましたし、
どうしてHP制作会社(正確には違いますが)が、
あんな大金を動かすようになったのか、その昇っていく感じが知りたくて
手に取りました。

そうしたら、やっぱり!という感じです。

子供の頃から頭の回転が速く、
東大に入ってからは競馬や麻雀に興じ、
ある時、バイトから始まったIT業界にどんどんのめりこんで行きます。

この辺りの感覚は凄く独特で、かなり率直に描かれているにも関わらず、
イメージしづらいです。

何せモダンの世代は好景気というものを知らないので、
仕事がありすぎて困るとか、誰も知らない事を俺がやるみたいな感覚が
持ちづらい。

ホントに景気がいい時代だったんだなぁ・・・と思うばかりです。

もっとも、最初は彼女やその父親から資金を借りて、一緒に仕事をする、という、
理想的なベンチャー企業で、たくさんの仕事を受けるために会社を大きくする、
内部留保を蓄えるという方針だったのが、MAの子会社を作ってから一転。

資本主義のマジックとしか思えない方法で多額の資金を調達し、
出来上がった会社や組織を買い取っていく方針に切り替わります。

創業当時からの彼女と一緒に仕事をしているのに、別に彼女をつくったり、
別れた時は会社のお金が絡んでいるので、株の処理でもめまくり。

別かれた彼女の父親が会社設立時の資金を出しているので、
堀江氏の会社の株を保有しているのです。

その株の買い取りについて折衝を他人に任せたら、
無茶苦茶悪意のある対応をされたりと、
この辺りは凄くリアルに当時の事を書いています。

なんというか、人の心なんか分かるはずがない、という持論には
一部賛成ですが、相手のプライドを思い切り踏みにじっているので
逆襲されたという感じがして堀江氏の対応に違和感がありました。

淡々と描いていますが、これって彼女の父親にしてみれば、
娘が彼氏を連れてきて、起業するというからアドバイスや金銭面での補助を
してあげたのに、娘は「捨てられて」当の本人からは一言の謝罪や弁明もなく、
部下をよこして株を売れと折衝させる。

これはブチ切れても仕方ないですわ。

堀江氏の感覚では恋愛はお互いの同意によるものなので、
別かれるのも責任は半々と考えていると思いますが、
相手はそう思ってない事が多いわけで、もめて当然です。

ただ、堀江氏は自分のやったことについて率直に書いていますが、
他人からこうむった屈辱とか怒りについては驚くほど少ない。

かなりいろんなところで軋轢を生んでいたはずなのですが、
ほとんど言及されません。

おそらく本質的に付き合う相手のクラスを見極めて、
興味や理解、学びの対象とそれ以外を峻烈に分けて、
対応するタイプの人物のように感じました。

そして、この辺りになると本業の内容が一切語られずに、
資金調達とMA折衝の話ばかりになります。

読んでいて本当にエキサイティングというか、
よくもこんな危なっかしい事していたな、という感じです。

やりたいことがあったかもしませんが、
これってライブドアでなくても、資金と法人さえあれば出来る事。

投機家のやる事で企業家の範疇では無いと感じました。

これは目をつけられるわ・・・って感じ。

ある程度の大金さえあれば、ゴチャゴチャいじくると更に増やせる、という感覚が
生理的に受け入れがたいのです。

そして、子供をもちながらも離婚し、その後は子供に会わないとか、
そういったライフスタイルを選んだのは、
やはり自分で公言しているように、
人の気持ちなんか分かるはずがないという考え方が
根底にあるのかもしれません。

いや、ご両親は別居されているようですから、
生い立ちが結婚観に関係しているのかも。

それと、堀江氏が懇意にしているオタキングこと岡田氏を
ちょっと思い出しました。

岡田氏は例の暴露騒動の後はヤケクソになったのか、
人間は俺だけで他は全部犬!と言い切っていますし、
他人への関心の低さという点では、
似ている部分があるのかもしれないと思いました。

※岡田氏は流出したリストの件で裁判を起こす為、
高須クリニックの高須医院長にお金の無心をしたそうです。

高須医院長が激怒!「岡田斗司夫が金銭的援助を求めてきた」

堀江氏のところにも連絡が来たのかも(笑)

そして考え方が苛烈です。

なにせ30代で重要な仕事を成し遂げるてみせるとか、
比べる対象がビルゲイツとかあの辺なのです。

やっぱり基準値が高いですよね。

この当たりの求めるものの高さも周囲との軋轢を生んだのだと思います。

最後に

とにかく、本作はまさにタイトル通りの内容で、
あちこちと戦い続けてきた堀江氏の半生が語られています。

堀江氏の生き方をいい悪いの基準で捉えるのは誤りですし、
真似は出来ないし、参考にも出来ないけれど、
こういった生き方もあるのだ、と物凄く視野を広げてくれます。

こういったショックを与えてくれて、受け入れがたい本こそ重要に感じます。

学生にこそ読んでほしい本だと思いますね。

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