されど罪人は竜と踊る16巻の感想!あらすじとネタバレ

小説

2か月連続刊行万歳!16巻ではキッチリとハオル王国編が終了!
かなり先が気になる感じですね。

うーん、読み応えありましたねぇ。満足です^^

ただし、読後も肝心なところは全然見えてないし、
世界は広くて歴史と因縁は繋がっているのだなぁ、と言ったところ。

浅井ラボさんの真価は次のエピソードから、マジに問われる事でしょう。
これで残念展開だったり、また思わせぶりな事ばかり書いてお茶を濁すのだったら、
ホントに買うの止めようと思います。

あの超長く続いているガンパレードマーチだって、最終章に突入したのですから
され竜もそろそろ物語をたたみ始める時期だと思います。

スニーカー版から数えれば、今回はやり直しなんだし。

あらすじをネタバレ

16巻ではどうやって3派閥の敵対者を退けながら、
モルディーンとの会談にこぎつけるか、といったところ。

そして、冒頭の海水浴エピソードってなんか意味あったのか、アレ。

作者がわざわざツイッターで呟いていましたが、あまりに安直すぎ。
され竜の読者はそういうの望んでないと思いますぜ、旦那w

そして金属加工の職人のオッサンの話とか、物語に深みを与えるとは
思えないですね。紙幅の無駄使い・・・・。

そしてモルディーンが指定した会談場所の船島に到着。
船島ではまさにバトルの連続。

もっとも、ハオルの派閥よりも圧倒的に力量差のあるアザルリをどうやって
出し抜くかという点が中心です。

ここで唐突に遭遇した長命竜の輝けるゴボルグスクとか、
これもまったく意味不明シーンでした。

最初はアザルリとの戦いで盾にするのかと思っていたのに。

翼将もカヴィラとジュノン以外は全員登場しましたし、
ようやくキャラクターがそろってきた感じです。

イェスパーやベルドリトと共闘するのはかなり燃える展開でした。

攻撃を跳ね返して、接近戦でも強いアザルリをどうやって倒すか、
毒ガスやら燃焼攻撃やら色んな手管を使ってのバトルの上手さは流石!

もっとも、それでも勝てないのでやっぱりモルディーンの会談場所に
誘導して最上位の翼将にぶつける、というのは、
無心に読みながらも、容易に予想できる展開です。

合流後は思った通り、最上位の翼将達が超強いという事が判明。

そして更に、裏切り者が誰か、という事ですが、
やっぱりアザルリを呼んだのはアラヤ自身で、自殺が目的でした。

自分が生きている限りデナーリオが英雄になり、
無残な死を迎えるという未来が避けられないからです。

それに王家が復興しても国自体はろくな事にならないし。
賢い王女は分かっていたんですね。

呪式的なトラップで二重人格というのは「アラヤ」に関しては、
ありませんでした。

ただ、途中でミスリードを誘うためか、唐突に他の裏切り者が判明しますが、
事前にキャラが立っていなかったので「誰だ、コイツ」状態。

結局、アラヤは自殺を成し遂げ、宙界の瞳はアザルリの手に。

事件はこれで終わるわけですが、
され竜世界のバックグラウンドとしてここからが気になるところです。

まず、アザルリがギルレインだったということ。

そのギルレインがおそらく聖書ネタ、
それもユダの福音書を引用したところによるユダ、
聖十二使徒のイェフダルだということ。

世界の敵のワーリャスフも、元は聖十二使徒のマルブディアで、
二人は同輩だという事が判明。

多分二人は師の後を継いで世界を救う方法への手段の違いによって、
袂をわかったんじゃないかなぁ。

イェフダルがギルレインを名乗るようになってからの大量虐○は、
どうやら住人らの無知と不道徳が原因のディスコミュニケーションで、
必然だったらしい事。

また、アザルリはアラヤと自分を重ねているようで、
自分にはデナーリオ(的存在)がいなかったと独白しています。

アザルリが宙界の瞳を求める理由は何か大きな目的があるらしいですし、
世界の敵達も既に1つを入手して何かの目的に使うようです。

どうやら世界の敵、というのは世界の庭師を自認しているらしく、
好き勝手暴れる以外の目的がある様子。

また、宙界の瞳の機能の一つとして呪力の増幅機能があるようですが、
それはほんの些細な部分。

以前は他所の世界への扉の鍵みたいなことを、どっかの巨人が言ってたような・・・。

そして、アザルリが抜けたことによって、一人減った翼将の穴埋めにユラヴィカが入ります。

ダメ押しにガユスの事務所の新人の一人がミルメオンと評議会のダブルスパイ、猫目だと判明。

うん、これはリコリオだよね(笑)
名前通り、ホントにニャルンだったら驚きですよ。

そんな展開誰も望んでない!みたいな。

最後に

兎に角本当に長大なイントロダクションみたいなエピソードでした。

物語に必要な登場人物は全員揃ったのではないでしょうか?

後は浅井ラボさんが彼らを動かして、壮大な物語を描くだけ!

連続刊行は嬉しいけど、次のエピソードは夏頃までに読みたいですね。

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