乙嫁語り7巻の感想!姉妹婚と一夫多妻制について

これは凄いカルチャーショックを受けた一冊です。
毎回キャラクターや舞台が変わりますが、今回はホントに新しい!

例えばイスラム教では一夫多妻制が認められていますが、
この原因は戦争で夫を失った女性の社会的救済が目的にあった、と
言われます。

しかし、乙嫁語り7巻で語られるのはこっちではありません。

なんと、女性同士の結婚!

姉妹妻というそうで、
字面だけ読むと姉妹と同時に結婚するイメージなのですが、
姉妹妻には男の入り込む余地はありません。

森薫
KADOKAWA/エンターブレイン 2015-02-14
¥ 670

何というか一時期話題になったマリア様がみてる(古い)の「スール」みたいな感じ?

まさかこんな制度があったなんて知らなかったので、
本当に新鮮な驚きがありました。

女性同士の強力な連帯が非常に興味深いです。

なにせ、モダンの貧弱な理解ではイスラム圏の権利が制限されている
女性たちがどんな付き合いをしているのか、なんて想像すらしていませんでした。

なんとなく、アラビアン・ナイトみたいなイメージで、
ハーレムの宮殿に住んでいる・・・程度(苦笑)

当然、イスラム圏の女性にだって自由意志があるわけで、
夫の所有物という訳でなく、女友達だっているのです。

巨大な邸宅で何不自由なく、ただし何もやる事なく暮らすセレブ妻の憂鬱。
今だったら娯楽が多いですが、当時はネットもないし娯楽設備もありません。

共感するのは難しいですが、想像しただけで空しくなりますよね。

当然、アラビアン・ナイトの世界の外には市井の生活があって、
逆に貧しい家庭の女性は有閑マダムになんてなれません。

そんな階層の違う二人が浴場で出会う事から物語が動き出します。

今回はアニスという経済的に豊かな夫を持つ女性が、
経済的には厳しそうな家庭のシーリーンという女性と姉妹婚をします。

これだけなら、経済格差があるけれども親しい女友達の関係なのですが、
シーリーンの夫が急逝してしまうことで、彼女の家計はいよいよ厳しくなります。

姉妹妻のピンチにアニスがとった手とは、シーリーンを夫の第二婦人にすることで
彼女の一族までも庇護下に置く事!

しかも夫を共有する事で一緒の屋敷で暮らすことが出来ます。

夫としては会った事もない女性を妻の希望で第二婦人にするという、
謎のシチュエーションになりますね。

モダン的な一夫多妻のイメージだと、男の方が放埓で女性をとっかえひっかえ・・・、
だったのですが、余裕のある男が経済的に厳しい女性を助ける意味で、
本来の一夫多妻はこういうケースが多かったのかもしれません。

どこどこの○○さんの旦那が戦死して、嫁さん子供抱えて困っている、
お前金持ちだから第二婦人にしてやれよ・・・!
みたいなプレッシャーとか。

断ったら、あいつは金持ちだけどケチだとか噂がたったり(笑)

必ずしも貞淑さのイメージは万国共通ではないということなのでしょうね。

いや、本当に刺激をうけたエピソードでした。

姉妹妻で調べましたが、あまりしっくりくる情報が見つからなかったので、
今度は大書店か図書館にでも行って探してみようと思います。

最後に

相変わらず民族衣装の書き込みが凄い!そして女性のタイプの書き分けも上手い!

スレンダータイプのアニスとグラマーなシーリーンの対比も良いですね。
浴場シーンが多い為、今回は露出率が凄い事になっています(笑)

そして、そろそろ狂言回しのスミス君の出番かな?

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