戦国スナイパー5巻の感想!あらすじとネタバレ

小説

現代へ戻ってきた慶一郎とさくらの冒険はこれで完結!
キレイにたたむのだったらこの方法はアリだと思います。

いわゆるタイムスリップものが完結する時、
いったいどんな結末が予想できるでしょうか?

  • 歴史変更のゆがみで全てが破たんして結局元通り。
  • タイムスリップした時代で会った人と永遠にお別れするけど、子孫と再開。
  • タイムスリップ自体が無かった事になる。
  • タイムスリップで変更された時間軸の上で幸せに暮らす。
  • 実はタイムスリップする技術は管理されていて、
  • 主人公の歴史改変自体が歴史の一部だった!

モダンの想像力やこれまで読んできた作品からざっと引き出してみましたが、
戦国スナイパーの場合は、これらの全てとは若干違う終わり方をしました。

さくらとのラブコメ要素を放置したままにしたり、
雨・霧・霞たちと一度もからみが無かったり、
個人的には色々と心残りな点が多いのですが、
新たな物語の幕開けを予想させるいい結末だと思います。

エピローグで斎藤素子が父の書斎でタイムスリップの資料を見つける・・・なんて、
映画のラストっぽいですよね(笑)

ネタバレとあらすじ

前巻ラストで負傷した慶一郎とさくらがタイムスリップした先は、
なんと信長が本能寺の変で暗殺されなかった未来。

自衛隊が自衛軍になってたり、様々な歴史が変わっています。

ロシアが南下して朝鮮半島を飲み込んだせいで、
半島に住んでいた住人がシベリア送りになったり、
緩衝地帯を失った日本が中国・ロシアとの紛争の最前線になってしまい、
民族テロが多発しているという、暗黒の未来です。

この辺りは韓国・朝鮮嫌いな人にとっては、何故歴代の日本やアメリカの政治家が
韓国という存在をを必要としたのか、という事への回答となります。

ゲートではメイベルのような逆恨み娘やトンスルー(!)という屈辱的な名前の
キャラクターが登場するので、
作者の柳内たくみさんは同国にあまりいい感情は持って無いっぽいですが、
エンタメと政治を分けて考えられるオトナです(笑)

単に嫌いな国民だから無くなってしまえ、的な浅薄な発想ではなくて、
日本が最前線になるよりはマシだから・・・という苦肉の選択だったと読み取れますからね。

一体どうして変化が起きたのかというと、
信長が存命だった場合に強力な支配に抵抗する為、
日本の地域ナショナリズムが強まってしまい、
明治維新の時に各藩が別々の国を引き込んで大荒れ。

日本国という民族のナショナリズムが希薄になってしまったことが遠因だ、とする
IFは正直面白い解釈だと感動しました。

そして、時間遡行が自然現象だったり、
その法則性を看破してタイムスリップを使いこなしている人物がいたり、
突然失踪してしまったかに見えた慶一郎を追うために沙奈の子孫が代々時間遡行を
行ってきたとか・・・。

ただ、結局は斎藤局長という小物が時間遡行の技術を隠匿する為に、
身内を消して回っていた、なんというか内ゲバ的な内容に落ち着いてしまった感じです。

大きな絵があるというより、背後に斎藤局長というプチ野心家がいて、
慶一郎はそれに巻き込まれて身を守るために戦った、という感じ。

ただ、ラストで暗殺を防いだ後に現代に信長を連れてきた上で、
時間遡行のネタバレをしたせいで、
みんなで一緒に平成の世で天下を取ろう!というラストは明るくて楽しいです。

ゲートが冥門編で完結しても、人気が続いたせいで外伝や漫画化、
2期(あるよね)、ひいては7月開始のアニメまで繋がりましたから、
戦スナもこのラストから続くかもしれません。

その場合は総理大臣織田信長的な内容になるかも(笑)

いや、まだ政治家としての身分が無いですから地方議会で議員になって、
それから国会議員、そして与党の幹部へ食い込んで掌握!

邪魔者は時間遡行で慶一郎とさくらが消す(笑)

タイムスリッパー戦国武将のサクセスストーリー!

そこへ、謎の政治家快進撃を不審に思い、時間遡行を解き明かした
斎藤素子が父の仇!とばかりに妨害交策、とか。

いくらでも先が作れそうな感じではあります。

慶一郎とさくらの関係を進展させなかったのは、2期への布石かも?

最後に

そろそろ7月開始のゲートのアニメに合わせて新刊の発表があっても
おかしくないかなぁ、と期待しています。

4月末の更新で漫画は2巻のラストまで終了、
切りがいいところでコミック化するかな?

合わせてゲートの2期が読みたいです^^

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