新劇場版の公開を前に取りあえずチェックしておいた方がいいエピソードです。ファイアスターターとは何か、なんとなく見えてきます。
攻殻機動隊シリーズにありがちな、前置きの説明はさておき、一気にあらすじをネタバレしてしまうと、本作ではファイアスタータの出所や、国家機密を知っているホズミ大佐の電脳を破壊すべく、パイロマニアという敵が登場します。
※前作でヘリごと撃墜されて頭部だけの状態で拘束されているホズミ大佐。
パイロマニアはファイアスタータ事件のように生きている人間の電脳をハッキングする事が出来るので、草薙素子らのちの公安9課のメンバーは、ホズミ大佐の頭部を守りながらパイロマニアと戦う事になります。
一度は厳重な警備をかいくぐって侵略してきたパイロマニアを捕える事に成功したのですが、彼は何ものかの手引きで脱出。
・・・間違いなく、草薙素子の古巣である陸軍501機関のクルツでしょう。
どうやらファイアスタータの黒幕らしいですが。
脱出したパイロマニアは今度は米軍の兵士やUCAV(無人攻撃ヘリ)をハッキングして、執拗にホズミ大佐の電脳を狙ってきます。
何故そこまで執着するのかというと、ファイアスタータウイルスの出所が発覚したり、そのワクチンを作成した草薙素子の存在がファイアスタータの存在を、消してしまう恐れがあるからです。
そしてパイロマニアとよばれる男は実はただの入れ物で、ファイアスタータウイルスがその本体なのです。
ファイアスタータウイルスは次々と電脳を乗っ取る事で、進化を果たすという目的があります。おそらく、この首筋に付いている球体にファイアスタータウイルスの本体でしょう。
独自ネットワークの力を借りて、最終的に電脳戦を制したのは草薙素子でしたが、
ラストにファイアスタータウイルス世界中の機関のIDや、セキュリティコードを収集していた事が判明。
何者かが世界中の情報をファイアスタータウイルスに集めさせていたのではないか、と
いう疑念が生じます。
最後に「本体」を手に入れたのがクルツ中佐だという事を考えれば、実は日本の機関の内ゲバからウイルスが生まれたのかもしれません。
次世代兵器開発を国外メーカと組みたいホズミ大佐とクルツ中佐が対立していた事も、なんらかの関係があるのかもしれませんね。
最後に感想
このファイアスタータウイルスがGHOST IN THE SHELLの第一作に登場した人形遣いの前身と言えるかもしれません。
もちろん、パラレルワールドの可能性があり、歴史が繋がっているか不明なのですが、外務省のコンピュータウイルスが自我を持った人形遣いになったのと同様に、陸軍のコンピュータウイルスが自我を作っていく過程がファイアスタータなのかもしれません。
電脳を乗っ取りながら宿主を変えて経験値をためて進化する。最後は自我が生まれるのでしょうね。
さて、新劇場版を見に行こうかな!
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