今更ながらですけど、平野耕太さんの進め!聖学電脳研究部をチェックしました。
これを読むとヘルシングの幕間漫画とか以下略!にどう繋がっていったのかよく分かります。
PS1登場の頃に連載されていたらしく、時代を感じる内容でした。
FF7とか初代バイオハザードが大ショックを巻き起こした時代でしたからね。
モダンと同世代はみんなプレイしていたくらいですから、話題になるのは当然です。
しかし、本作では大作ゲームだけが面白いという画一化を批判して、自分の好きなゲームで遊べっていう結論を導いています。最終回はちょっといい話でした。
今思えば大金をかけた大作ゲームばかりになれば、中小のメーカーが対応できなくなるのでゲーム市場が縮小化するのは当然だったのです。当時から1本のゲームを作るコストが増大しすぎて売れ線を狙わざるを得ないから内容が画一化してつまらない、とは言われていましたし、実際その通りになってしまいました。
PS2まではともかく、PS3の時代には1本作るのにどんだけ金が必要なんだよ!ってレベルになってたそうです。
DSでライトなゲームが大量にリリースされたり、スマホでポチポチばっかりになるわけですよ。
実際、古参オタクのモダンですらPS3時代からはコンシューマから離れていましたし!
※仕事が忙しいのもあったけど。
ただ、PS4ではゲームを作りやすい環境にする為にメーカーのコストを下げるよう、色々と工夫がされているそうです。PCの同人ゲームがPS4に移植されているのはその表れかもしれません。
確かに凄いグラフィックの凄いゲームで遊べることは大事ですけど、やっぱり想像力を書きたててくれないと!
進め!聖学電脳研究部
以下略の原型ともいえる傑作漫画。電脳研究部部長という怪人を脇から見てツッコミを入れる主人公というスタンスですね。
1話を読んだ時点では普通の青春ものっぽくて主人公の入り込めず、全然ヒラコーっぽさがなかったのですけど、2話から一気に動きました。
コスプレ喫茶をやろうという女子の意見を退けて、客にコスプレをさせようという部長。
一体どんなコスプレかと思えば、ゼビウスのバキュラとかスパルタンXの雑魚キャラとか。
無理やりバキュラにさせられた挙句、松本零士の「男おいどん」が接客してくれる喫茶店。こんなの誰が行くんだよw
このおいどんの模写が上手くてクッソウケるw
おいどんはモダンの世代の一つ前のオタクのネタですね。
暴れん坊天狗やいっき!の農民に代表されるような全体的にファミコン時代のネタが多め。
子供の頃からスマホがある時代ってちょっと想像する事が難しいのですけど、子供の頃に遊んだ記憶はずっと残っているんです。でも、その辺のノスタルジーに浸るのでなく、あえて弄るっていうのが高等テクニック(笑)
なんというか、共通言語を持っている相手にしか通じないトークって楽しいんですよね。
電脳研究部の顧問は字楽(アザラク)先生。文字通り悪魔のような小紋なのですが、彼の持っているゲームが全部悪魔ネタ、悪魔くんとか悪魔の招待状とか聖飢魔2とか女神転生とかドラキュラとか、床に魔法陣が描いてあるとか、あいつはデビルサマナーだとかw
これこそオタトークw
ゲームや漫画文化と一緒に育ってきたという人、古参オタクに知識でかなわず悔しい(?)思いをしている人は必読の一冊です。
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