Re:ゼロから始める異世界生活の感想!ネタバレと展開予想について

ゼロから始める異世界生活 小説

ニコニコ動画で見つけてからウェブの原作を一気読み!これは面白いけど個人的には色々と思うところが沢山あって語り切れないです。多分作者はPCノベルゲーのライターっぽい?

原作のウェブは現時点で430話まであって、そのうちの数巻が書籍化されていて、この度アニメになったようですね。

モダンの場合はニコ動でアニメを見つけて興味を持ってからウェブを読破しましたから生粋のファンからしてみれば新参もいいところです。

ですけど、流石にストックが430話もあると満腹。久々に時間を忘れて没頭する楽しい時間が過ごせました。書籍化・アニメ化してもウェブを削除しない鼠色猫/長月達平(二人組なのか?)さんに大感謝です。

こんなに長時間一気に読めて、しかも楽しめたのは無職転生やオーバーロード以来。

さて、色々と思う事をつらつらと。

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ネタバレ込みの感想

まず、アニメの第一印象はこれはひどい、見れたものでは無いな、というネガティブなものでした。

初回放送が50分で良かったと思います。多分あそこまでストーリーが展開しなかったら1話切りだったでしょう。

理由は沢山あります。

モダンは同人誌にありがちな主人公のスタイルには食傷してますし、引きこもりが異世界転移したにしては全くリアリティを感じられず、テンプレ展開・記号キャラにしかみえないからです。

実際古参のオタクだったら意見を同じくしてくれると思います。

  1. ニートなのに異世界転移して不安に思わないどころか超人化出来るとすら思っていた。
  2. 情報不足なのに生存の危険を全く感じていない。
  3. 主人公は異様に馴れ馴れしくて横柄なのに初対面の人物とコミュニケーションが取れるご都合。
  4. 会話の1センテンスが異様に長くてやり取りが不自然
  5. ニートなのに体は鍛えていたというご都合。

ヒロインと会うというのは別にしてもぱっと思いつくだけでもこれだけありますし、なにより3と4の項目は致命的です。

実際に会話を聞いていてむずがゆくなったくらいです。

これはニコ動の流れるコメントを見る限りでもモダンと同じ思いを抱いた人が多かったようですね。

ただ、興味をもったのはアニメの展開です。

死に戻りが起きて状況をやり直せる、選択肢を変える事で臨んだ未来を選択できるという物語が気になったので原作を読んでみたら・・・・これは面白い!!

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正直原作も最初の頃は主人公スバルのウザさが我慢できないレベルで文面から目が滑るくらいヒドイです。

しかし、話が進むにつれてスバルのアッパー系のコミュ障の裏には両親へのコンプレックスと醜いナルシシズムが隠されている事が分かりますし、それらの欠点を克服していくのです。

この辺りはビルドゥングスロマン(教養小説)の要素が強く含まれますね。

また、物語の展開も甘々ではありません。

徽章を盗まれたお姫様に恩を売って居場所を確保した上で、選択肢を片っ端から試して好感度アップ。コンテニューし放題で効率化&無双展開!とはなりません。

大貴族に恩を売ってのんべんだらりと暮らしていたら、突然呪い殺されたり、仲良くやっていると思っていたメイドに警戒されていた挙句やっぱり殺されたりして、何度も殺される前まで戻されるのです。

つまり、そのまま暮らしていたら必ず無残な死を遂げるわけで、コンテニューが単なる都合いい能力ではなく、時間の牢獄になってしまうのです。

この辺りはハリウッド映画化されたall you need is killとかシュタインズゲートに似た作品だと言えるでしょう。

※もちろん、パクリとかそういう低レベルな話ではなくて!!

特に2章。主人公はコミュ障なので相手が自分のウザさに辟易しつつも付き合ってくれているのか、許容していくれているのか判断が付いていません。

自分だけが仲良くやっているつもりになっていた、というのは多弁になりすぎるオタクには痛い展開だと思います

実際、モダンは学生の時に女子にオタトークをぶちかました時の事を思いだして複雑な気分になりました(汗)

また、単に死に戻っては最適解を探し出すのではなく、最適解を出すために情報収集するという事が相手を操作する事に繋がるのではないか?とか最良の未来の為には自分を含めた全てを犠牲にしてもいいのではないか?とか様々な葛藤が超丁寧に描かれます。

この辺りの自意識が強くて自己言及が深い主人公はPCのノベルゲーに多いような気がしますね。

ONEとかクラナドとか、ノベルゲー全盛期の頃によく見たパターンです。

テキスト長文化や死に戻りも選択肢毎の展開を全部読むような印象を受けました。コンシューマーだったら、弟切草とかかまいたちの夜とか、街みたいな小説です。

モダンが思うに、作者の鼠色猫/長月達平さんはモダンと同年代かそれより上の世代で、ノベルゲーのライターだったのかもしれませんし、あるいは同年代でやはり大きな影響を受けて自分が書き手になったという人かもしれません。あくまでもテキストから受けた印象ですけれども。

おそらくアニメは2章完結まで物語は進むでしょうね。

2章は時間巻き戻しを自覚的に駆使してある事件を突破します。

サスペンスの要素がたっぷり含まれているので、先が分かってしまうと、「ああ、今回の選択肢はゲームオーバーだな」と分かってしまって興ざめですから、毎週ドキドキしたいアニメ派の人は原作を読まない方が良いでしょう。

何度も何度も物理的にも心理的にも痛い思いをして自分の欠点を自覚しては死んでやり直していく、死にイベントを突破するカタルシスは凄いですよ。

ただ、個人的には3章(白鯨&怠惰退治)が面白くて、アクション的にもスバルの成長的にもアニメで見たいところです。

4章では死に戻りの原因や世界の説明、現在の状況に至る因果、エミリアの成長、5章では成長した主人公がかつて自分を軽んじた人物に一目置かれて共闘、現在進行形の6章ではある目的の為に砂漠の塔を目指します。

最新話でも物語の根幹を揺るがすような目新しい情報は出ていませんが、絡まり合った因果を解きほぐす情報が開示されると思います。何せ賢者の図書館なのですから。

今後の展開を予想してみる

アニメでは無くウェブの方の今後ですが、おそらく図書館を調べるうちに主人公と魔女教の関係、ネーミングの規則性、魔女因子、世界記録の関連がほぼ明かされるでしょう。

また、スバルが異世界転生した必然性が明らかになると思います。

原因はなろう系異世界転生ものによくある、トラック転生wとか手違いで死ぬハメになったから神様がおまけ付のチート転生させてくれたといった「損害賠償系」では無いでしょうね、間違い無く。

スバル自身が記憶を失った過去の人物の生まれ変わりで、おそらく嫉妬の魔女の恋人か何か、転生した恋人を死なさないように嫉妬の魔女は死に戻りをさせていて、ある目的の未来へと導こうとしている。

おそらく、スバルの前世(?)の記憶を取り戻す事が嫉妬の魔女の目的で、自分もエミリアの体を器として復活しよとしているのかも?

どうして恐れられているのかというと、おそらく前世のスバルと魔女の間に世紀の悲恋があって、その成就の為に今の状況が作りだされている。

スバルが賢者と間違えられているのは、魔女因子が強いという共通点があるから。

シャウラは魔法生物的な存在で、人間を個別に認識しているのではない・・・、どうでしょ?

最後に

アニメのリゼロ(Re:ゼロから始める異世界生活)をドキドキしたい人は原作をあえて読まない事、原作を読むのだったらガッツリ時間を取って浸って欲しいですね。

スバルの成長が丁寧に描かれていますから、本作を10代の頃に読んでいたら私も大きな影響を受けていたかもしれません。

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