ドラゴンクエストビルダーズのエンディングのネタバレ!色々と考察してみた

ドラゴンクエストビルダーズ ゲーム

実はゴールデンウィーク中、ずっとドラゴンクエストビルダーズにハマってました。
1日1章ずつクリアして4日で竜王まで撃破。どうしてハマったのか、色々考えてみました。

ずっと映画再生機だったPS4が初めて大活躍。

早々とGW中の予定を消化したので以前から評判が良くて気になっていたドラゴンクエストビルダーズに手を付けてみたのですが、これが予想外に大ハマり。

ホントに久しぶりに時間を忘れて1日10時間以上プレイしてしまいました。

一切プレイを邪魔するものが無い環境だったので4日でクリアしてしまいましたが、まだまだやりこみ要素が残っています。そこでガイドブックをアマゾンでポチったのが今(笑)

本作は物凄い時間イーターっぷりで、ゲーマーだった頃の自分を思いだした位です。

そしてゲーム性もさることながら、物語設定やストーリー、エンディングも素晴らしいものでした。

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物語の設定について

まず、前提条件として本作はドラゴンクエスト1の世界観を共有しています。

小学生の頃にドラクエ1、2、3とクリアして勇者ロトのサーガを把握しているプレイヤーにはこれだけでたまらない設定です。

勇者ロトの物語の時系列

勇者ロトのサーガはドラクエのナンバリングタイトルとは時系列が異なっています。

もちろんナンバー順に発売されたのですが、1~3の順番でドラクエをプレイしているとアレフガルドの時系列が食い違っている事に気が付くのです。

時系列順に並べると、物語の最初はドラクエ3。

アレフガルドを支配する魔王ゾーマをギアガの大穴を通って別世界からやってきた勇者と3人の仲間が討伐する物語。

ドラクエ3

次がドラクエ1。ドラクエ3の勇者の血を引く主人公が単身で竜王を倒す物語です。

なお、本作ドラゴンクエストビルダーズはこの「勇者」が竜王の誘いに乗って世界の半分を手に入れた後のIF世界が舞台となっています。

ドラクエ1

最後がドラクエ2で、勇者の血を引く3人が異世界から召喚された邪神シドーを倒すのです。

ドラクエ2

どれもアレフガルドという大地や精霊ルビスと魔王といった世界観を共有していて地理や街の名称も共通です。

この時系列を把握していると本作は本当に楽しく遊べるのですが、もちろん初めてドラクエに触る人でも楽しく遊べます。

良く知られるようにドラクエ4以降は全体を貫く世界観が無くなっていて、途中参加しても分かり易く作ってあるのですが、あえて初期のサーガ、それもアレフガルドを舞台にしたのは凄い決断だと思います。

だってコレが通じるのは30歳以上限定ですからね。

最初からスマホやPSで遊んでいた世代を置いてきぼりにするリスクを取ったわけですが、結果は大成功。

予備知識無しでも面白いのです。

ドラゴンクエストビルダーズの物語設定とネタバレ

物語は竜王によってモノづくりの力を失ってしまい滅びの危機にある人間種族を復興させる事が目的です。

主人公は精霊ルビスにより唯一モノづくりの力を与えられてビルダーとなり、様々な道具や街を作っていきます。

最初は採集から始まり、木材加工の次は石材の切り出し。金属加工を習得してからは爆弾や大砲なども作りだします。魔物の中には剣やハンマーでは絶対に倒せない敵もいますから、技術の発展は必須なのです。

そしてエピソードを進めていく内に主人公は竜王を倒す役割を持った勇者と思しき人物の主観視点の夢を見ます。もしかしたら自分こそ竜王の誘いに乗って人間からモノ作りの力を奪う原因となった勇者だったのかも。

ビルダーの力でアレフがルドを復興させるのは前世の罪滅ぼしだったのか!?

・・・と、ドキドキするのですが、実は違います。
「勇者」は別にいて、最終章で戦うことになります。

では主人公は一体何者なのか?

実は主人公は僅かながら勇者の血を引いていた人物の遺体を精霊ルビスが見つけた際に、
ビルダーの力を与えて蘇らせた存在なのです。

つまり、勇者の遠縁で元死体。

この衝撃の真実は最終章の終盤で明らかになります。

そしてその役割とは、今後竜王を倒す使命を持った「勇者」が生まれた際に、立ち寄る町をつくったり、人々が勇者を助ける事が出来るようにモノづくりの力を取り戻させておく事なのです。

だからビルダーであって勇者では無い。

未来に生まれる勇者のおぜん立てが仕事だから竜王とは戦わなくていいのです。

しかも元死体なので精霊ルビスが与えた力に限りがある事が判明します。

幾つもの町を復興させた今となっては生命力が尽き、残りの人生は大人しくひっそりと暮らさないと死んでしまうというおまけ付。

しかし主人公は何時生まれるかかからない勇者を待っていては今苦しんでいる人が死んでしまうと言って、残った命を燃やして勇者が現れるのを待たず竜王と戦うのです。

ホントに燃える展開ですよね。

そしてラストバトルで竜王を倒すと、何故か竜王の体から光の玉が飛び出して語り掛けてきます。

どうやら竜王とルビスは魔物と人間サイドの守護者みたいなもので、世界の調和を取るための相補的な存在らしい。

この辺りの大きな物語はどうして世界に魔王や勇者が生まれるのか?という疑問に対してのアンサーだと言えるでしょう。

竜王が勝っている時代は魔物の天下で勇者が勝つと人間の天下。

循環する歴史というか、無限の闘争の世界。閉じた時間の世界観が東洋的です。

そんな大きな絵はともかく、竜王を倒した主人公は自分が再建した街に帰還して命が尽き、エンドロールが始まって終了。

・・・かと思いきや、最後に大工の棟梁として「荒くれ」達にリスペクトされる主人公の様子が追加され、大きな建設プロジェクトが進行している事も判明。

モノづくりに終わりはない、という締めの一言で本当に終了します。

本当に感動する凄い名作でした。

モノづくりの力というテーマ

1章はチュートリアルと世界観紹介を兼ねているのですが、本当に衝撃的。

モノづくりが出来なくなった人間は動物と同じ暮らしをしています。

武器も防具も作れず金属加工どころか木材加工すら出来なくなってしまった人間は
生まれつき爪や牙を持つ魔物に比べて圧倒的に弱い存在となって絶滅寸前。

設計図があっても形にできず、もっと簡単な藁のベッドを作る事すら出来ないのです。

竜王が人間からモノづくりの力を奪ってしまった結果がコレです。

でも、どうして竜王は人間を絶滅させずにモノづくりの力だけを奪って放置したのか?

コレについてはハッキリした回答がなされていませんが、竜王はラストバトル直前に調和が乱れるとか、創造の力を持つ主人公の顔が恐ろしいと発言しています。

竜王の視点では魔物、つまり動物と人間を分ける点は道具の有無という事です。

肉体的に劣る種族である人間は道具を作って肉体の延長としたり、都市を築いて協力する事で巨人やドラゴンをも凌ぐ力を手にする事が可能となる。

だから世界の調和を維持する王としては魔物と人間を同じ条件に揃えて世界の調和を取った、と考えられます。

ちなみに逆に条件を揃えて魔物たちがモノづくりの力を持ったとしても、圧倒的に人間種族は弱体になるでしょうね。

生まれつきの肉体アドバンテージの上に武器防具を揃え、都市まで築いた魔物に対して人間はどうやっても勝つことが出来ないでしょう。

ギガンテスなんて踏みつけだけで、城壁をぶっ壊して大地に大穴開けますからね。

頑張って作った街の防衛施設が一撃で粉砕される事なんてザラです。

そんなのが武器防具で身を固めて都市を築いたらアレフガルドの覇者種族となるでしょう。

ギガンテスに限らなくても、ゴーストだって空飛べますから!

生まれ持った能力以外に大砲などの武器を身に付けたらトンデモない強さになるはずです。

その点、強靭な肉体も飛行能力もなく、ブレスも吐けない人間種族はまさに劣等種だと言えます。

つまりモノづくり=文明って奴です。

しかし、この辺りにも明確な回答はなく、暗喩だらけでのままでゲームはエンディングを迎えます。

ただ、これは悪い事だとか、不完全だと言いたいのではありません。

おかげでこうやって考察というか妄想する余地があるわけで、これもドラクエの凄いところでしょう。

流石はJRPGのトップブランド!

しかもサンドボックスとしての遊び方が出来るので、いろんな建物が建設可能です。
ネットに上がっている作例を見るとホントに凄い!

凄い作例

こんなの凄すぎ!!

 

もうちょっとやりこみ用にアイテムを揃えたらフリービルドを始めたいと思います。

あとはバトルモードで最強の砦を作るのも楽しみ。

ダンジョン運営ゲームみたいに手放しで侵入者を撃退できる城とか作ってみたい。

もう発売されて大分経ちますが、まだ遊んでいない人は是非手に取ってみて下さい。
絶対に面白いですよ。

コメント

  1. […] […]

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