水玉螢之丞のこんなもんいかがっすかぁの感想!時代を反映していて凄い

2014年末に無くなった水玉螢之丞さんの作品もこれで出揃ったのかな。今読み返してみるとホントにタイムマシンみたいなエッセイ漫画です。ノスタルジーを感じますね。

オタクの世代論というか、分類で言うと水玉さんは私よりも1~2つ上の世代で、モダン達がスーパーファミコンで遊んでいるときにPC98とかIBMのPCを弄ってパソコン通信をしたり、海外SFの紹介をしていました。

以前も記事にしましたが、SFマガジンで連載していたSFまで10万光年とSFまで10万光年以上は既に全ての作品を収めて発売済で、本作もかつては省かれていた初期作品を全て収録した状態で再販されました。

水玉 螢之丞
復刊ドットコム 2016-02-16
¥ 3,456

これでエッセイ漫画に関しては、絶版本を含めれば、ほぼ水玉先生のアーカイブが完成した、というわけです。

ご本人が健在ならまだ20年以上は作品が増え続けたはずなので本当に悲しい。

何というか、水玉先生の絵を見ると、学生時代を思いだしてしまって、感傷的になります。

例えば、星界の紋章がSFマガジンで取り上げられた時の記事を見れば、当時高校生だった自分を思いだします。

あの時はオールタイムSFベストとか古典を片っ端から網羅してオタク知識の基礎を取り入れている時期でしたし、水玉先生のイラストは大学受験とか高校の部活とかいろんな思い出とリンクしているのです。

ただし、本作「こんなもんいかがっすかまるごと」は、更に書かれた時期が古く、モダンが小学校高学年から中学生くらいの頃。

この頃はスーパーファミコンから初代PSへの過渡期で、本作はこの時期のPCクラスタがどんなことを考えていたのか、という歴史的資料です。

プリント待ちの間何をしているか、とか、パソコン通信とか、人の家でこっそりダウンロードするとか、ヘビーチャッター(!)とか、フロッピーディスクとか。

描かれているパソコンはことごとくブラウン管ですし、10Mが膨大な容量であるかのように語られています。

今のモダンはPCを仕事の種にしていますが、当時はパソコン部でベーシック(ビジュアルではない!)を使ってプログラムを書いて遊んでいた時期ですね。

読むと気分がタイムスリップしそう。

うるさいオタクの独り言

ここからはモダンの考えですし、別にDISるつもりもないのですけど、やはり古い世代のオタクの方が頭よかったし、活力あるな!と感じました。

SFクラスタはどうしても本家が海外という事で翻訳が必要ですし、情報飢餓状態で勉強せざる得なかったというのがあるのですが、これは当時のパソコンでもアニメでも漫画でも一緒です。

本作では1992年頃からの作品が掲載されているのですが、兎に角基礎知識ありきで会話が成り立っていて、ハードルが高いです。

何しろヤンキーキャラがMS-DOSでグラフィックレイアウトツールを作って、特攻服の刺繍をグラフィック化して、データをミシンで縫う!という8コマ漫画がサラッと乗ってますし、パソコン雑誌を見ながらコードをコツコツ打ち込みながら覚えた時代を感じます。

ホント、よく分からなくても真似して打ち込むと動くんですよね(笑)

こういう事をナチュラルにやるのがオタク的なるもの、の正体ではないかと思うのです。

しかし、時代が進むにつれて直感的にコンピュータが使えるようになり、膨大なアーカイブが出来ると新参はどこから手を付ければ分からなくなり、消費専門のユーザになってしまいます。

ホント、若い人の方がPC使えないっていうのはネットニュースの対立煽り記事かと思ってたら事実なんですよ!

スマホは音声検索するし、フリック入力すら使わないし、パソコンすら持って無い。
会社に行ったら何でもかんでもパソコンで処理するのにね。

モダンは寡聞にして、まだスマホやタブレットで報告書を書いたり決算作ったりするような企業には遭遇した事がないです。プレゼン用にタブレット使う営業マンは多いですけどね。

しかし、これだと本当に消費専門になってしまい、生産性のある事が出来なくなってしまうんじゃないかな、と思うのです。

まあ、モダン位の世代だとあらゆる技術が大きく変化する過渡期に多感な時期を過ごしましたから、その時々で流行にキャッチアップしていけば、自然と基礎知識が身に付きます。

しかし、子供の内から既にユーザー向けとして完成されたものを最初から渡されたら、あんまり深い事を考えなくなるのも仕方ないかなって感じですね。

プレステ2ってレトロゲームですよね、とか、もう勘弁して←老害思考

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