原作が完結しないうちにアルスラーン戦記がTVアニメ化される事に
なってしまいました。あっという間に追いつくよなぁ・・・。
久しぶりに田中芳樹の名前を見たら新刊ではなくて、
漫画版アルスラーン戦記がアニメ化されるというニュースでした。
ご他聞にもれず、モダンも中学生の頃には銀河英雄伝説や創竜伝など、
田中御大の小説をむさぼるように読んでいました。
当時の我が家の本棚には田中芳樹コーナーがあったくらい。
しかし、自分が成長するにつれて色々とアラが目立つようになり、
いつの間にやら興味の対象から離れていった・・・私にとってはそういう作家です。
反日思想について
これは問題の大半が創竜伝ですね。
当時は竜堂4兄弟を始めとする登場人物のセリフを真に受けていましたが、
今思うとシチュエーション的にも臭すぎて読めたものではありません。
特に大東亜戦争時代に関東軍の軍医で、
中国人捕虜の皮をはいで家具を作ったり、
人体実験を繰り返した医薬界の重鎮とか、
日本の戦車はクーラーが付いていて乗り心地が最優先された、
兵器としてはスクラップで、日本は自国を守る事もできない(クズ国家)とか、
無能で残虐な日本軍に比べて八路軍は清廉な軍隊だったとか・・
今こんな設定の悪役とか事実誤認が出てきたら、
出版社ごとツイッターでもブログでも炎上間違いなし。
作者は何人だとか、どういう意図があったのか、とか、
日本軍が村を襲ってマンハントを楽しんでいた根拠を出せとか大変な事になりますよ!
当時の私は信じてしまいましたけどね(怒)
当時は日本が全部悪かったと学校で教えられていましたから
真に受けていましたが今は違います。
おかしいところが山ほど指摘出来ます。
こういった思想を登場人物の口を借りて主張するから反日作家と
糾弾されるのです。
オマケに創竜伝はひっそり未完で終わらせるらしいと内々で告知したと
某ブログで見つけました。
本当に書くつもりが無いのなら、まずは全部誤りを正して欲しいところです。
左巻きの言う事を真に受けて作品に反映してしまいました。
信じてしまった人には悪い事をしました、と。
しかし、ここまで書いた上でも田中芳樹先生はノンポリだと思うのです。
どこかのブログが糾弾し、怒りまくっているようなしっかりした考えの下、
こういった作品を書いているとは思えないのです。
学生時代から自分の息子を戦争に出さない権力者が嫌い、と
公言していたそうですが、思想の背景としてはあまりに抽象度が低すぎです。
単に時代の空気に流されやすく思慮が浅いだけのような気がします。
なにしろ、田中芳樹先生の作品はステレオタイプのオンパレード。
権力者・金持ち=悪人
貧乏人・学者=善人
そして極端にバカで悪い奴を正義の超人がやっつける!
これに加えて登場する女性のタイプが極端に少ない。
ラインハルトもヤン・ウェンリーも従順な秘書タイプの女性と結婚した事が
良い例だと思います。
薬師寺涼子の怪奇事件簿に関しては、
女性がリードしているじゃないか、と
言われそうですがただの裏返しに過ぎず、
極端に深みの無いキャラクターになっています。
そして、一部繰り返しになりますが、
問題なのが極端に清廉な人物と極端に汚濁に満ちた人物しか
描けなくなっているように見える事です。
しかも作品群はほとんどが未完。
学生の頃と大人になってからで、こんなに評価が変わる作家は珍しいと思いますよ。
キンドル版もあるけど価格がほとんど同じだ(汗)
コメント
激しく同意します!
自分もそうでした!
今ではもう腸が煮えくり返ります。
(しかしそれでも表現の自由を守る上で焚書なんかできない!ますます許せない)
ま、今後絶対に創竜伝に金を落とさないのに決めました。
田中芳樹の反日は多分、出版編集者の意向もあるのでは無いかと疑います。
一人でも洗脳できたらもうけものでしょう。今でも創竜伝を聖書にして政治的運動にするのがチラホラいます。
ほんと腹立たしい。
なにより田中芳樹の逃げっぷり。