久しぶりのラノベです。書店に行ったらいつの間にやら新刊が増えていたのでチェック。たぶん最後まで追いかけると思う作品です。
以前も色々書きましたけど、電撃とか富士見とかのレーベルのラノベがホントに読めなくなってきて、今チェックしている作品が終わったら作者買いもしなくなると思います。
15年近くラノベのレーベルで作者買いをしていましたけど、やっぱり作者自身もだんだんペースが遅くなっていくし、モダンも無心に楽しめる感じでなくなるんですよね。
取りあえず最後まで追いかけると決めているのは、され竜と東京レイヴンズだけです。
後は到底ラノベとは呼べない冲方さんのテスタメントシュピーゲル。多様性があった90年代ならともかく、アレはテーマの重さからして、今のスニーカー文庫から出ているのはカテゴリーエラーの例外だと思います。
そもそも冲方さんは文芸に移動しましたし、これからも追っていきますけど。
さて、モダンのラノベ事情はさておき、はたらく魔王さまシリーズの最新刊について色々と。
ネタバレこみで感想
あらすじとしては、天使やセフィロトやらのトラブルの原因が判明し、その原因を排除するための準備をするパートと、新社会人の職場・同僚あるあるネタにラブコメ要素。
1冊にバランスよく収まっていて、かなりの良作。特に大学生や新社会人が読んだら面白いと思います。
職場研修とか仕事が微妙なのに仕切ろうとするやつとか、職場恋愛を狙うとか、猫被った奴とか、飲み会店探しウゼーとか、こういう要素が本作の特徴ですね。懐かしい!
魔王の社会人パートはさておき、天界に攻め入るための魔王城を動かすために必要な4つの大魔王の遺産ですが、意外な事に早々の内に2つが見つかり、3つ目のアドラメレキスの魔槍を手に入れるため、千穂ちゃんに手伝ってもらうのがメインの話となります。
ただの女子高生なのに超プレッシャーを浴びながら弓術を見せるのです。
魔王としてはどんどん借りが増えていって、告白への返事に凄いプレッシャー(笑)
しかも思った通り鈴乃も魔王に惚れていて、言い出せないまま悶々としています。魔王・エミリア・千穂・鈴乃の4角関係です。
まあ、こういう状態を出来るだけ長引かせて、ヤキモキさせるのがラブコメの腕の見せ所ですし、エンディングと同時に結論が出るでしょう。
既に疑似夫婦をやっているし、本命はエミリアだと思うけどね~。
セフィロトの復活と一緒にアラス・ラムスは消えてしまって、魔王とエミリアの子供に転生、二つの世界は離れ離れになって千穂ちゃんの初恋は実らずっていうのが王道エンディングでしょうね。
コレを超えてくるか、王道をきっちりまとめるか不明ですけど、薔薇マリやガンパレみたいに無理やり終わらせるのだけはやめて欲しいところです。
そのためにはある程度売れ続けてくれないといけないわけですから、いち読者としては買い支えるしかない。
物語が失速しているわけではないけれど、アニメ2期もなさそうだし、無難に作品が完結すればいいかなってところです。
それと、作者の和ケ原さんですが、本作が処女作なんですね。いきなり1作目が長期シリーズになり、アニメ化されるっていうのはかなり凄い。
作品の量からして小説家だけで食べているとは思いませんが、本シリーズ以外でも興味を引くような作品を書いてくれれば作者買いを続けたいと思います。
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