この作品、実はいままで全くノーマークでした。全く自分が知らないところの作品だったのでまだまだ面白い漫画は尽きないとわくわくしています。
メイドインアビスという作品を知ったのは本当に偶然で、オーバーロードの作者、丸山くがねさんのTwitterアカウントをフォローしていたら、偶然こんなツイートを見つけたのです。
やっと買ってきたー。 pic.twitter.com/Y027CLyWwm
— 丸山くがねちゃん(11歳) (@maruyama_kugane) 2016年5月7日
モダンの基本的な購入基準は、自分が好きな人、面白いと思う人が話題にしたり薦めたりする作品は全部チェックするというもの。
おそらく昭和のオタククラスタの人間は似たような感じだと思います(独断)。
なので、ツイートを見た瞬間に「メイドものかな」、と思いつつも即座にキンドルで購入しましたが、全く違いましたね。
余りに面白すぎて一気に4巻まで読んでしまいました。
キレイは汚いとか優しくて残酷といった、一見すると真逆な価値観がすさまじいクオリティで同居していて目が離せません。
ネタバレ込みの感想
正直、未読の人は即座に読んでほしいと思うのですが、感想を語る上ではネタバレにせざるを得ないので、気にせず書いてしまいます。
本作は穴潜り漫画、と作者が自称しているだけあって、アビスと呼ばれる巨大な縦穴を深く深く探索していくことが目的です。
何故探索するのか?
それはアビスでしか手に入らない貴重な宝物が見つかるだけでなく、世界の残された唯一最後の未知だからです。
その途中でアビスに住まう凶悪なモンスターに襲われて・・・というのではまだまだ凡作。
メイドインアビスが凄いのは、下りるだけなら何とかなるけれど、アビスを地上に向かって上がろうとすると下った分だけ上昇負荷がかかるという点。
つまり、行きはよくても帰りは怖い。
高山を上る際には気圧や気温、酸素濃度の低下が起きるので、目標地点に到達出来れば大体帰れます。
しかし、アビスは下り過ぎると戻れないので、最深部まで極めることは片道切符なのです。
にも拘らず、最深部に到達したいと望む探窟家たちがいて、主人公のリコはその一人です。
さて、ここからは4巻まで読了済のネタバレありですが、まずはメイドインアビスのタイトルテーマの回収は、リコとレグがアビスで生まれた「アビス製」という事が判明しているので終了。
※made in abyss
また、ナナチも黎明卿ボンドルドの手によって「なれはて」へと生まれ変わったので、アビス生まれといえるかもしれません。
そんなアビスで生まれた者たちがその深淵を確かめに冒険するのですが目下の課題はボンドルドを倒して6階層へと降りる事。
4巻ではどうやらボンドルドが複数の体を持っている事、プルシュカが何らかの実験に使われそうだという不穏な引きで終わりましたが、最新の連載では白笛の原料である「命を響く石」が人間から出来ている事、カートリッジが子供製だという秘密が明らかになり、ますますヤバそうな雰囲気が漂っています。
リコは正気を失ってますし。
しかも大問題なのは白笛が持ち主と親しい人間から作られているという事は、リコの母親である殲滅卿ライザの白笛も人間製という事。
おそらく「原料」はライザの夫であるトーカだと思われますが、たしかトーカが死亡した「鐘」探索の際に、ライザは既に白笛になっていたはずなので、時系列が合いません。
ライザはいったい誰を命を響く石の原料にして「白笛」をつくったのでしょうか?
実は原料にする人間が死ぬ必要が無いとか、何か抜け道があるように思えます。
さもなければ、リコ達が犠牲無しに6階層に下りられませんからね。
もっとも、最悪のパターンとしてナナチを犠牲にして笛を作る可能性が無きにしも非ず。
また、レグが正気に戻った際に一部の記憶が復活して、何かヒントを思い出すのかも。
奈落の底には何があるのか?
さて、ここからは展開予想というよりも一読者の妄想なのですが、アビスの最深部には何があるのでしょうか?
遺物からして、地上人よりも進んだ技術や文明を持った地底人の都があることはほぼ間違いないと思いますが、星の中心まで続く穴という線を重視すれば、惑星の命的な何か想像を絶する凄いものがある、としか思えません。
あるいは地底人やエイリアンの墓穴なのかも?
出土する遺物はその副葬品で、アビスの呪いは盗掘者対策。表層で見つかる大量の遺骨は殉死者。レグは盗掘を防ぐための墓守ロボットというのも捨てがたい。つまり、アビス=ピラミッド。
つくしあきひとさんなら、想像をはるかに超える展開を見せてくれると確信しているので、このまま楽しみに待ちたいと思います。
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