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IOTA戦術機巧歩兵の感想|あらすじとネタバレ

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異世界転移と自衛隊がミックスしてアニメ化までされた大ヒット作ゲートの作者、柳内たくみ氏の新作を見つけました。相変わらず安定した面白さがありますね。

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あとがきを見る限りはティーンエイジャー+自衛隊というテーマで執筆依頼を受けたようですが、さすがに10代の自衛隊関係者を出すのは難しいらしく20代へと年齢をあげて出版されたのが本作。

物語としてはSF、電脳要素や皮肉を省いた攻殻機動隊をマイルドにした感じですね。

だから主人公は女性でしかも全身義体、というかガイノイドです。

ちなみに、身体機能の一部を機械に置き換えたものをサイボーグ、男型のロボットはアンドロイド、女性型はガイノイドと呼びます。

ヒロインのリブは脳みそ以外はすべてロボットで、しかも戸籍や人権もないっぽいですからガイノイドと呼ばれています。

この呼び方も攻殻機動隊の映画化2作目、イノセンスで押井監督が広めたように思います。

おそらくは本当はアンドロイドという呼び方のほうが人口に膾炙していて使いやすいのですが、やはりスマホのOSとごっちゃになってしまうので、あえて差別化したのでしょう。

さて、オタクトークや元ネタ探しはこれくらいにして、中身のほうに移りたいと思います。

あらすじとネタバレこみの感想

自衛隊やミリタリ要素ばかりが注目される柳内さんですが、実のところ本当にうまいのが女性の書きわけです。

ゲートでは魔女っ娘、ロリbba、エルフ、ダークエルフ、王女といったヒロインをかなり上手く、しかも魅力的に書き分けてますし、氷雪のクルッカでも女性主人公。

IOTAではプチ草薙素子なリブが主人公ですがこれまでの柳内キャラの誰とも似ていません。

これはホントに凄い。

例えば田中芳樹なんかはヒット作をたくさん持ってますが、女性キャラは全部使いまわしでみんな超似てるんです。

特に銀河英雄伝説なんて、ラインハルトもヤンも従順で有能な秘書タイプを嫁にしましたから、バリエーションの乏しさは否定できません。

宮崎駿も紅の豚の頃に自分の中の女が少ないから、といって加藤登紀子さんに相談していたくらいです。

女性を魅力的にかき分けることに向き不向きがどれだけあるかってことですね。

もちろん、風立ちぬの様な文学的な複雑さを加味したうえでキャラクターが立っているという分けではないので、ステレオタイプといえばその通りなのですが、それでも閾値を超えたクオリティがあります。

だからすれっからしのモダンが読んでも全く気にならないのです。

物語としては、ガイノイドのリブが自分がいったいどんな存在なのか悩みつつ、天才科学者の北機壮士や警視庁、防衛装備省先端技術研究センターと協力して、人体実験などを平気で行うシンジケート、スレイラルを追う、というもの。

ちなみに防衛装備庁先端技術開発センターはステルス機「X-2」(通称『心神』))とかキネティック弾頭で有名かと思います。その開発装備の一つがリブの脳みそが入っているガイノイドボディというわけです。

もっとも、読者視点ではリブの脳の出自はほとんど明らかです。

クローンで作られた脳に基本的な情報を上書きされただけの状態で警察に保護され、実験ボディのOS代わりをしているリブですが、脳のベースはスレイラルの科学者イノリ・アイカワだと予想されます。

後は脳に情報をインプットするプマキュードの技術の完成だけが物語のテーマとなるでしょうね。

 

IOTA 戦術機巧歩兵 彼女は危険な戦闘兵器
柳内 たくみ
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本作がシリーズ化するかどうかは人気次第といったところで分かりませんが、ゲートでファンになった人なら読んでも損はないかと思います。

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