鉄血のオルフェンズの感想とガンダムらしさについて

鉄血のオルフェンズ2期

ガンダムの新作としてはどうなのかという意見があるようですが、このところ毎週楽しみにチェックしているのは本作だけです。

放送中のアニメの感想などは、すぐにまとめサイトに上がってくるのでよくチェックしていたのですが、最近は見るのを止めました。

掲示板形式のサイトで感想を調べるともれなくノイズが乗ってくるせいで不愉快になるからです。

なんだろうね、ムカつかさせて反応を取っているとしか思えないし、書き込みしている人がホントに最低限の理解力が無いだけなのかもしれませんが、マトモに面白さを語ってくれるサイトはなかなか見つかりません。

まとめサイト運営的には自分で記事を書かなくてもコメントが集まれば上位表示されて、たくさんアクセスが集まるかもしれないけど、もうダメ。

最初は自由なコミュニケーションツールとして登場したであろう掲示板もどんどん劣化している感じで、モノによっては全く読むに堪えません(汗)

個人的にはどうでもいい短文の書き込みをたくさん読むより、ある程度見識の高い人の書いたブログの方が読みたいのです。

鉄血のオルフェンズの感想

1期から楽しみにチェックしている本作ですが、その面白さは何かと聞かれたら間違いなく成り上がる感覚にあると言えます。

オルガや三日月の冷徹さや、ヤクザ的な演出ばかりが目につきますが、それは大事な部分ではないでしょう。

その中で中心となるのが、オルガと三日月の男の友情。

二人が植民地の少年兵を率いて下剋上して自分達の国を持つ、そういう物語だと思ってみています。

特に「火星の王」のエピソードでは明確に国盗りという目標が出来たのではないでしょうか。

あえて近い作品を出すなら、ベルセルクの黄金時代編ですね。

グリフィスとガッツがオルガと三日月。

もっとも、細部は大分違うので、最後の最後でオルガが鉄華団を生贄に自分だけ王になるという流れにはならないと思います。

オルガは友情と夢とプライドを天秤にかけて葛藤するような人物ではありませんし。

そういえば、銀河英雄伝説とも似ていますね。

ラインハルトとキルヒアイスの関係です。

もっとも、キルヒアイスが死んでしまったので2巻までに限るけれども。

 

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・・・閑話休題。

オッサンが見ても面白く感じるポイントとしては社会の底辺がのし上がっていく上で起きうるイベントをきっちり描いているところです。

  • 無能な上官
  • 人間扱いされない
  • 復讐
  • 表と裏の支配者達とのコネクション
  • 戦いの試練
  • 重要メンバーの死
  • 挫折から立ち直る
  • 組織の巨大化
  • 古参と新参の軋轢と裏切り
  • ついていけなくなったメンバーの脱退

おそらく次に起きるのは、自分たちを取り立ててくれた組織内部での嫉妬による妨害新規メンバーが成長して抜けた古参の穴を埋めるエピソードになると予想します。

これってロボットものによくある宇宙船に乗ってあちこちを飛び回るタイプの物語とは作り方が大分違うんですよね。

子供(鉄華団やクーデリア)が大人の論理を知って、全否定するのではなく、飲み込みながら現実と折り合いをつけて、しぶとく目標を達成していくビルディングロマンスでもあるんです。

だからオッサン視点だと、調子に乗って酒飲むと吐くよねとか、組織の中で生きていくのなら上下関係大事だよね的な部分でシンパシーを強く感じます。

また、悪い奴を倒したらすべてが解決とか、なんだか分からない理屈と状況に振り回されて嫌々戦うのではなくて、どうしてそれが必要なのかという点がキッチリ明確になっているのが凄く気持ちがいいのです。

それにメインキャラクターの心理導線や演技がめちゃくちゃ繊細。

コードギアスみたいに進めたいシナリオの為にキャラクターが不自然な思考をする事がありません。

ルルーシュの正体がバレてからの手の熱いひら返しやうっかりギアスでのユーフェミアの乱心は不自然どころか意味不明のシュールギャグ過ぎる流れに感じました。

 

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また、80~90年代位の作品だと「汚れた大人にはなりたくない」みたいな、一方的な子供目線の作品が多かったように記憶していますが、10年代の作品は世界がそんなに単純でない事は自明の理。

間に挟まっている0年代はセカイ系で、自分の世界が世界の縮図であるかのような視野狭窄が特徴の一つだといえるでしょう。

実際、個人的な問題を解決すると世界が救われる作品って涼宮ハルヒの憂鬱だけでなくて、多かったですよね。

鉄血のオルフェンズはそういう個人の問題の解決を世間に見立てしている物語ではなくて、物凄く現実路線。

一部で任侠ガンダムなんて言われたりしますが、若い段階の武装組織では当然の文化でしょう。

ガンダムらしさについて

新作が出るたびにガンダムではないとか色々言われていますが、ガンダムらしさって何でしょうか?

プラモを売るためのブランドイメージだといえばそれだけですが、ガンダムっぽいと思われる要素はこんな感じだと思います。

  • 主人公は少年兵でガンダムの操縦者
  • 巨大ロボット(モビルスーツ)の操縦者として卓越している
  • 仮面をつけたライバル(シャアのポジション)がいる
  • ニュータイプに代表されるオカルト描写

おそらくは初代ガンダムからこれらの要素を忠実に引き継ぐとガンダムだ!と言われるワケです。

大ヒットしたユニコーンなどは完璧に初代をなぞってますよね。

実際、モビルスーツの操縦が下手な主人公はいませんでしたし、大人主人公もいません。

※ポケットの中の戦争のアルとバーニィ、クリスは例外。OVAだし。

必ず仮面キャラが登場しますし、スピリチュアル的なオカルト描写に関してはある作品と無い作品がありますが、これはちょっと別枠です。

これらの前例を踏まえた上で鉄血のオルフェンズを見ると、少しずつズラしながらも忠実にガンダムらしさを守っていると言えます。

本来ならマクギリスがシャアの立ち位置になる仮面キャラのはずだけど、ガエリオがその立ち位置にいてマクギリスと敵対しているのが変奏曲として面白い。

ツライ過去を持つらしいマクギリスに対しておぼっちゃんなガエリオはガルマ・ザビが生きていたらシャアのライバルになったという想定のキャラなのでしょうね。髪の色も一緒だし。

だからガンダムのブランドが付いていても当然だし、現実路線的なガンダムとしてかなり差別化されていると思うのです。

なお、よく比較対象とされるガンダムの生みの親である富野御大の手によるGのレコンギスタは余りにもご高尚すぎるシナリオに演出が不自然過ぎて一巡だけでおなか一杯。

 

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最初は自分の視点が悪いのだと好意をもって視聴していましたが、次第にその気持ちも薄れていったのを覚えています。

キャラクター、メカのデザインとギミック、声優の演技は素晴らしいし、作画のクオリティも高いけど、全てを富野演出と脚本が台無しにしているとすら感じました。一人よがり過ぎ。

登場人物が全員エイリアンのような異質な思考形態をしています。登場人物同志では意味が通じている、そこを第三者として視聴者が見ているという視点の作り方でしたが完璧にダメでしょう。

当時はバンダイチャンネルの有料会員だったので義務感でチェックしていた位です。

セルフパロディに堕しないよう新要素を入れたら整合性が取れずに訳が分からなくなった、というのがホントのところじゃないのかな。

Gレコの話をしてもしかたないのですが、Gレコでもガンダムならオルフェンズは間違いなくガンダムだといえるというのが私の考え。

今後の展開予想

最終的にはどういうルートを通るか不明ですが、鉄華団は火星の独立を勝ち取るでしょう。

その途中にさらなる血の犠牲があるのか、マクギリスがギャラルホルン自体を完全に掌握するのか気になります。

間違いなくマスクのガエリオとマクギリスは闘う事になるでしょうし、マクギリスの野望は潰えて鉄華団が生き残る可能性もある。

あるいは完全にすべてが既存の権力につぶされて、その犠牲で火星が独立か自治区になり、途中で鉄華団を抜けたタカキだけがすべてを語り継ぐとか。

オルガと三日月は団の双翼ですから、どちらかが死んだ時、鉄華団の滅びが始まると思われます。

 

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