さよならカルト村の感想とあらすじネタバレ

さよならカルト村思春期から村を出るまで

前作を読んでから教団脱退までの経緯が知りたい、続きが読みたいな、と思っていたところで発見。早速ゲットしました。

前作の「カルト村で生まれました」では小学校時代までの幼少期を描いた自伝でしたが、本作では思春期から村を出ていくまでという事で、中学・高校時代(中退)を経て一般社会へ脱出するまでを描いています。

先ほど一読した感想としてはカルト集団はどこも一緒だな、という感じ。

ちょうどwitterではこんなのがまとめられていましたが、本作と非常に似ています。

大人が子供を洗脳していく方法は共通のものです。

カルトだから、というよりも毒親の素養がある人ばかりがカルトに入るから組織は子供を所有物のようにふるまうのでしょう。

子供は自力で生きていく事が出来ないし、知識も経験も無いのでどうしたって親に好かれるように振る舞わなくてはいけません。

だからマインドコントロールしやすいんですよね。

親と引き離されて育ったり、成長したら調整婚とか言って爺と結婚させられたり、村で育てた種(子供)は村で刈り取るとか、思想が気持ち悪すぎです。

何というか、頻繁に繰り返される脅迫と同調圧力、罪悪感の刷り込み、手のひら返しが胸糞過ぎて正直イライラしてしまいました。

そういえばモダンが子供の頃にも望む回答が返ってくるまで「何が悪いか自分で考えなさい」とか責め続けるっていう教師がいたなぁ。

個人的な経験ですが、何故か女性教師に多いように感じます。

さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで
高田 かや
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カルト村から出ていく経緯

前作を読んでから一番気になっていたのが作者の高田かやさんがどうして村を出て行ったのか、という事ですが、本作ではその点にもきちんと触れられてました。

結論から言うと、自分ひとりでも村を出て一般社会で暮らすという決意をした途端、親がついてきたのです。

さよならカルト村

教団育ちで世間ずれしているのに水商売でもして食べていく、という娘が危なっかしく思えたのでしょうね。

また、オウム真理教の地下鉄サリン事件以後、村の風当りが強くなったり、教団が脱税で全国報道されたり、村が巨大化するにつれて、一部の教団員を一般社会へと放出するようになったという背景もあるかもしれません。

ドラマの様に大喧嘩して出ていくなんて事は無くて、意外と淡々としたものでしたが、教団のマインドコントロール下で作者の自意識が目覚めていく過程は凄く興味深かったです。

また、村を出て生活するようになってから、かよさんは母親と衝突するようになります。

出来るだけ顔を合わせないようにする為に遅く帰宅したり、食事を別に作るなどするのですが、教団育ちで友達がいないので居場所がありません。

そこで夜遅くまでいさせてくれる場所を求めて出会い系サイトに登録します。

サラッと登録しているのが危なっかしい事この上ないです。

これってまさに昭和のイメージ。家庭に問題がある非行少女のステレオタイプそのもの。

そこで知り合ったのが今の夫である「ふさ夫」さんなのです。ほんとに運がよかった。

カルト村→出会い系→結婚という流れだけ見ると物凄い負の連鎖のように見えてしまうのですが、これが出会い系サイトの本来の使い方なのでしょう。

本来の使い方をしている人がどれだけいるか分かりませんけど。

最後に

これでかよさんの自伝は終わりですが、二人の今後がどうなるのか、桜玉吉とか西原理恵子ばりに長期にわたって作品化されると面白いかもしれません。

今後も何か作家活動を続けてくれることを期待します。出たら買うし。

表現方法は漫画でも文芸ですし、かよさんの生い立ちは作品を作る上では凄い武器になりそうにも思うのです。

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