総集編という事で過度な期待はしませんでしたが、特典目当てで朝イチ鑑賞してきました。作品の出来だけでなく色々と言いたいことがあるんですよね。
早速結論からいきますが、特典小説は超面白い!必読です。
BDやDVDに付属していた特典小説と同じ装丁にしているのも統一感があって気に入りました。
そして劇場版「ぷれぷれぷれあです」もメチャクチャよかったです。
11巻の特典と違って違和感なし!
かなりクオリティが高くて満足です。
正直、本編よりも観客のリアクションがありました(笑)
で、肝心の本編。
残念ながら期待した新作カットはごくわずか。しかも大分TV版から端折っています。
放映時から突っ込まれていたポーションで服まで治癒する描写やガゼフのぐるぐる斬りがそのまんまだったので個人的にはガッカリです。
取りあえず気が付いた限りて追加・変更カットは下記の5つ。
- 冒頭、鈴木悟がヘッドセットを付けてプラグインするシーン
- エランテルに来たばかりのモモンとナーベが歩きながら話をするシーン
- ハムスケとのバトルシーン
- アルベドやニニャのアップのカット
- ンフィーがモモンの正体を告げて礼を言うシーン
主に女性キャラのカットに変化があったように感じます。
他にもあるかと思いますが、追加カットはTV版と同じ作画パワーなのでかなり自然に混じっています。
その反面、どうしても全体を覆う低予算感はぬぐえません。
新約のゼータガンダムみたいに追加カットの作画パワーが明らかに違う、という風ではなかったですね。
ただし次回予告でクレマンティーヌvsモモンのカットがちらっと見えましたが、作画が凄かったです。
よって来月分に期待。
角川シネマと池袋シネマロサ
それとこれは映画の出来とは関係ない事なので不快に思う人は飛ばしてください。
いわゆる不満です。
モダンは前売り券特典(ポストカードとカバー)を両方手に入れています。
その上で舞台挨拶回の上映を予約しようと思ったら、前売り券は却下で新たに買いなおす必要があるとの事。
買っても良かったのですが流石に3枚もチケットを買うのはどうかと思ったのであきらめました。
差額を払えば予約させてくれるとかしてくれればいいのに、と思ったのが1点。
また、角川シネマには開館前から並んでいました。
9時45分に4階のロビーに入れるようになるので例の階段に並んでいたのです。
開館前、既に劇場の外まで列が並んでいたのでオバロ人気は凄いな!とのんきに思って並んでいました。
ところが、時間になったとたんにオーバーロードは本日上映分は全て売り切れです!とプラカードを持った男が下りてきたのです。
正直、目が点になりました。当日券に空きはなかったのか、と。
予約しないと入れないって事なら事前に空席をチェックしなかった自分の責任だと思うだけです。
前日のTwitterではまだ空きがあるようなツイートが流れていたので油断していました。
しかし、開館前から映画館の外まで客が並んでいるのを放置してぎりぎりで言うなよって感じでオペレーションの不味さにはイラッときました。
それどころか、人手が割けなれければ張り紙の一つでもしておけば避けられた事態です。
既に席を取っていれば並ぶ必要ないので、並んでいた客は当日券を買う予定の人達です。
何というか、いい年こいた大人がこの程度の気の利かない事すると反発心が起きてしまいます。
角川のおひざ元でこの程度か・・・って感じです。残念。
次からは極力この映画館を使う事は避けようと思います。
で、仕方ないのでその足で池袋のシネマロサに行ったところ、11時20分の上映に空きがあったのですんなり席が取れました。
ここで角川シネマと大きな差があったのです。
10時過ぎに着いたところ、既に数人が並んでいたのですが、映画館の職員が映画の空席状況を告げて回っていたのです。
コレですよ、並ぶ前に空席があるか教えてくれれば無駄に待つことは無いのです。
実際、10時30頃にはシネマロサのチケットカウンターにも長蛇の列が出来て建物を貫いて並んでおり、列整理に大忙し。
シネマロセはゲームセンターや飲食店が同じ建物にあるので客商売が分かっているのだと思います。
ホント、タッチの差で待たずに済みました。
即座に新宿から池袋に移動して正解。
中学生の時分から一人で映画館に行くようになって、幾度となく通っていますが、オペレーションに不満を感じたのはこれが初めてです。
きっと忘れないでしょう。
作品について
まず総集編前編は原作1巻からクレマンティーヌがリイジー・バレアレの店で待ち構えているところまで。
追加シーン等は前述のとおりです。
総評としては良くも悪くも予想通りですが、全体を通してやっつけ仕事感があります。
エンディングテーマでは事前に紹介されていたミスアンドロイドの新曲が流れましたが、なんというかもうちょっと自然に導入できなかったのか凄く残念。
曲は凄く好きなんだけどなぁ。
ぷれぷれに関してはいう事無しです。
サブタイトルは魔獣の恋。
ナザリックでハムスケが同族を目撃、ひと目惚れした事からエピソードが始まります。
ナザリックにいるはずのない魔獣を捉えるべく、プレアデス達は罠を仕掛けます。
しかし、その正体はパンドラズアクター。
アインズが実験の一環としてパンドラズアクターに命じてハムスケに変身させてたところを目撃されただけなのです。
同族を探すというハムスケとの約束があるため、アインズは再度パンドラを変身させてハムスケに紹介しますが、何故か以前と変わってつれない反応。
ハムスケが大騒ぎをしていたのは単に発情期を迎えただけだった!という落ちでおしまい。
しょせん、魔獣もケモノって事ですね(笑)
たわいもない話ですが、やはり演出とテンポが無茶苦茶良いので所々で笑いがありました。
アルベドの部屋(?)にアインズのブロマイドやフィギュアが飾られまくっていたり、パンドラが変身したハムスケの顔が埴輪顔だったりとユーモア抜群。
エンディングテーマも本編と一緒ですが、8bit調にしたメロディでドット絵のプレアデスが踊るシーンは必見です。
こっちが本編ではないか、という反応も劇場内でチラホラありました。
ホントですよ。
特典小説プレアデスの日の感想とネタバレ
読み応えありました。最高です。
今回の主役はユリ・アルファ。
冒頭はセバスと一緒にツアレにナザリックのメイドとしてふさわしい歩き方の訓練を付けるシーンから始まります。
ここでホントに丸山くがねさんが凄いな、と思ったのはセバスが女(メイド達)の力関係・人間関係を十分に考慮しているという描写。
女だけの職場だと人間関係のコントロールが超大変・・・だと聞きます。
※聞いたという事にしておきます(汗)
その内在的論理をセバスがユリに話すシーンがあるのです。
サラっとした本編とはなんら関係の無い描写ですけど、こういうのに気が回って書ける男の作家は珍しい。
永野護が女性キャラの下着とか靴とかバックの中身を事細かに設定資料集に書いていたのと通じる点があるかと!
さて、ツアレの訓練が終わったあと、ユリが暇になってしまってからが本番です。
仕事のあるナーベラルやソリュシャンを羨み、時間を持て余していたユリにアインズから自室に来るようメッセージ。
出向いたところ、なんとソリュシャンが正座しています。
なんとソリュシャンはアインズの風呂用スライム、三吉君を隠してしまったのです。
アインズはソリュシャンが三吉君を隠した理由を聞き出すよう、ユリに命じます。
すったもんだの末、ソリュシャンは三吉君がアインズの体を舐めるように洗浄していたことに嫉妬していたと告白。
何故同じスライムなのに自分にさせてくれないのかと!
・・・これってハーメルンの二次創作でも読んだ気がしますが、さすがに原作のアインズはソリュシャンにそんな事はさせられません(笑)
アインズはソリュシャンの「かわいらしい暴走」を許し、ユリにプレアデスの面々が抱えている不満の聞き取り調査をさせます。
ここでプレアデスやナザリックの面々の様々な描写が見られます。
- 可愛いもの好きでお気に入りのものには1円シールを貼ってしまうシズ
- 巣を張ろうとしているエントマ
- 階層にまたがって巣を張るグラント(女王蜘蛛?)
- 五大最悪のパーティ
- 桜花聖域の末妹オーレオール・オメガとウカノミタマなどの和風なシモベ
みんな本編小説での活躍が期待されます。
そしてラスト、アインズはエランテルに孤児院を作り運営することをユリに命じます。
これは実のところ、暇を苦痛に感じているユリに仕事を与えてくれるようルプスレギナとナーベラルがアインズに嘆願していたのです。
軽率で無神経っぽい描写が多かったルプスですが、実はかなり繊細な気遣いが出来るようです。
やはりカルネ村での態度はナザリック外の存在をマトモに取り合っていないんでしょうね。
こんな具合にボリュームも内容も満点の特典小説なので原作読者は必読です。
是非劇場に足を運ぶことをお勧めしますよ。損はないです。
コメント
初日の新宿に行きました。
新宿は事前に席を予約する必要があるのでトラブルは特になかったですね。
客層は95%男性でした。
絵はほぼTV版の物を使っているので大画面向きじゃなかったですね。
頂いた原作小説を読もうと思いましたが映画館は暗く小説の字は小さいので
諦めて帰りがけに喫茶店に寄って読みました。
またパンフレットはどうやら前編後編と同じ物らしい感じがしてガッカリしました。
まあ前編はこんなものでしょう。
後編のクレマンティーヌ戦、シャルティア戦に期待です。
ファンの目から見ても映画単体だとやっぱり厳しいですね。
傷物語みたいにクオリティ高い上に
毎週特典小説が変わるとうれしいかもしれないとか、贅沢を言ってみるw
モダンも二期希望です。