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【感想】響~小説家になる方法のネタバレについて

更新日:

漫画大賞2017に選ばれたという事で一気にキンドルでポチりました。業界の人が色々もにょるのも分かる気がします(笑)

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忘れた頃に発表される漫画大賞ですが、今年は本作、響~小説家になる方法が選ばれました。

実は読む前からちょこちょこと創作クラスタからなんとも言い難い感じの感想が聞こえてきていたので、手を付けていなかったのです。

しかし、読んでみてよーく分かりました。

これは微妙な顔になるわ~。

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ネタバレ込みの感想

本作を一言で言ってしまえば、エキセントリックな天才が周りを振り回す話。

主人公の響は15歳の女子高生ですが、天才的な文学的才能を持ち、デビュー作が大きな話題となります。最新5巻ではなんと芥川賞と直木賞をダブル受賞してしまいました。

物語展開としてはコレだけなのですが、物語のコアとなるのはキャラクターです。

なんと響はマトモな社会人生活が難しいレベルの人格破綻者なのです。

不良と揉めたと思ったら容赦なく相手の指を折ったり、躊躇なく屋上から飛び降りたり、侮辱されたと感じたら暴力行為連発です(笑)

実際、年齢や外見に見合わない超文学的才能を持っている事でパッとしない先輩作家に揶揄されたり、色々な当てこすりをされるのですが、これを全部暴力で解決します。

えっと思うような展開なのですが、これがマジ。

テレビのレギュラー番組を持っているような先輩作家に顔面回し蹴りをくれたり、謎の天才作家現るという感じでパパラッチしてきた無礼な記者のカメラを奪い取ってトラックに轢かせたり、家まで逆尾行して脅迫します(笑)

記者会見の最中、パイプ椅子で同時受賞した男をなぐります。プロレスかよ~。

こういうギャグなのか本気なのか良く分からない展開が小説家ワナビー向けとも思えそうなタイトルに反しているので、かなりタイトルに難があると言えるでしょう。

ぶっちゃけ、この漫画を読んでも小説家になる方法は絶対に分かりません。

真似をするどころか参考にする点は0です。

小説家になる方法は圧倒的な才能を持っている事、以上!!

圧倒的な才能さえあれば、周囲が放っておけないという事は良く分かりますし、本作はそういった規格外の爆弾的才能に対する凡人のリアクションを楽しむ漫画なのです。

実際、圧倒的文学的才能の持ち主であり、社会性0で思った事をズケズケ言ってしまうの主人公を狂言回しにして、才能が枯渇して作家活動よりも芸能活動がメインになった作家や苦労に苦労を重ねてブンガクしているワナビー、好きだけでは届かない悲しみ等を描くのです。

何で書けなくなったのに生きてるの、とか新刊が出ない作家は死んだと思っていたとか、本人を目の前にしてメチャクチャ傷つくようなこの発言。

自分をはるかに超える超才能の女子高生(しかもコスプレとかしてる)にこんなことを言われたら崩れ落ちちゃいますよね。

この辺りも創作クラスタにしてみればもにょりたくなる点だと思います。

作者は文学が分かっているか微妙

最後になりますが、多分、作者の柳本光晴さんは文学・文芸が分かってない人だと思う。

これはご高尚な事を言えないからではなくて、文学をテーマにする作品なのにあまりにも文学に関する語りが少なすぎる点から感じた事です。

文学をめぐる周辺の人間については業界人らしい生々しさで描く事に成功しています。これは間違いありません。

漫画家マンガにハズレなし、というのと同じようなものです。

しかし、凄い作品だ!凄い才能だ!ともてはやされる響の作品やそれをめぐる他作品の評価については全くの空白なのです。

まるで台風の目の様にコアとなるテーマが空白で、その周囲の混乱っぷりや業界ネタ、響の奇人っぷりばかりが描かれているからです。

これは天才を描く作品にはありがちな事なので、なんら特別な事ではありませんが、題材は文学です。

バンド漫画や格闘技、スポーツと違って文字化可能な題材なのです。

これが描けないのであれば、不全感が残ります。

だから、この辺りをきっちり抑えていれば漫画家大賞をとってもおかしくない名作だと思うのです。

正直、モダン的には今年の大賞ノミネート初出作品どれもパッとしないかも。

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