BLAME!(ブラム)映画版の感想について

ブラム劇場版 映画

上映館が少ないし、時間は朝イチと夜が多いしで見に行くのが遅くなりましたが、弐瓶ファンはもちろん、原作を知らない人でも見に行く価値がある作品ですよ。

取りあえず感想を一言で言うと、いやー、面白かった!に尽きますね。

作品全体のトーンはシドニアみたいなCGアニメなのですが、有機物が一切登場しないブラムにはむしろ丁度いい。

ストーリーは原作準拠というより、電基漁師のエピソードとシボのエピソードを合体させて、珪素生物を省いた感じです。

原作だと都市を守るセーフガードと汚染者である珪素生物という対立構造がある中で、システムの密使としての霧亥がネット端末遺伝子を探す物語なのですが、劇場版ではセーフガードとネット端末遺伝子を持たない人間という単純な構造に置き換えられています。

セーフガードに排除されならが細々隠れて暮らしている小集落。

食料を探している子供たちがセーフガードに襲われたところを霧亥が助けるシーンから物語が始まります。

相変わらず霧亥は全然話さないのですが、電基漁師やシボが状況の解説をしてくれるので初見の人でも世界観を把握しやすいでしょう。

かなりマイルドで親切な作りになっています。

しかし、ブラムらしさは全く損なわれていないのでファンでも大満足!

むしろ、シボの異形なプロポーションだったり、重力子放射線射出装置の描写だったり、自動工場のシステムだったり、アクションはこれまでのアニメの文法を踏まえつつ、かなり新鮮な出来になっているので凄く新鮮に感じます。

身長2m以上のシボ、しかも「体の半分以上が足」。

彼女が動いているのを見るとギョッとしますけど、異形の美がありますよね。

それとアクション!

CGは動きを付けやすいので、ロボットとかメカのアクションに向いている表現技法だと言われていますが、生身の格闘も行けます!

今回はスピードとパワーの演出が滅茶苦茶レベルアップしているので霧亥とサナカンの格闘シーンが凄いですね。

顔面殴りでぶっ飛ばしてからの踏みつけで床をぶち抜くシーンなんて円盤になったら何度も見直したいクオリティ。

次に音!

冒頭、電基漁師の子供たちが都市を疾走するシーンがあるのですが、飛び降りて床に着地した時にクワーン・・・て感じの缶を叩いたような金属音がするんですよ。

それと空間に反響する音。

アニメだと音の使いまわしが結構ひどいので、ここが丁寧だと一気に見る気になります。

視聴後にかなりの満足感が得られる作品なので是非見て欲しいですね。

もっとも、劇場版はもうすぐ公開が終わってしまうのでネットフリックスで見るのが良いと思います。

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それと最後に、冲方さんがブラムの小説も出しているのでこちらもおすすめ!

映画開始まで時間があったのでキンドルでポチって読みましたが面白いですよ。

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