オーバーロード12巻の感想とネタバレ|今後の予想

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前巻から大分時間が空いて待ちに待ったオーバーロード12巻。アニメ2期も確定して前途洋々。作中のギミックやら何やらについて思うところを書いて見たいと思います。

いきなり結論から言ってしまいます。

12巻は13巻への布石となるパートですが、単体でも十分すぎるほど面白い!

基本的にはデミウルゴスの仕掛けに乗っていく形なので6巻に近いのですが、描き方がだいぶ変化していて目新しいです。

推理小説っぽい。

上手く行った展開をマンネリしないのはホントに凄いと思いますね。

ネタバレ全開で作中の伏線と思しき点について書いていきます。

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作中の伏線

アインズ

まずはカンペ。聖騎士たちとの最初の謁見の時から準備。杖を持っていない方の手にカンペを持っています。

聖王国での活躍中にはカンペを見ている瞬間をネイアに目撃されたりと、かなりひやひやしながら行動しているのが読み取れます。

ドワーフ王国での自由な活動っぷりとの対比をしてみると、同じことをやっているように見えても、内心はデミウルゴスの仕込みをトレースするのに必死。

多分どうしてこの展開になるのか良く分かってないので心労がマックスになっているのも仕方ない。

魔力の消費と入れ替わりについて何度も念を押すのはヤルダバオトへ敗北して見せる伏線、と合わせてドッペルゲンガーが正体を現した時にショックを与えるため。

魔道王があんなに注意を喚起していたのにまさか!!ってなるかも。

ネイア・バラハ

12巻のメインヒロイン。基本的には彼女の目線で物語が進みます。

目つきが悪く、上司にパワハラされているところをアインズに現代人的感覚で接してもらったことで崇拝の念を抱く。

勘が鋭いとの描写があり、アインズの手の中の紙片などを見つけたり、王者らしくない行為に気づくが、既に心酔しきっているので全部良い方に捉えてしまう。

ある意味で守護者やシモベと同じ姿勢になってしまっている。聖騎士は狂信。

ただし、目つきが悪いせいで敬愛の念がアインズに伝わっていないのが残念。次の巻で間引かれてしまうかハラハラしますね。

無事でいて欲しい。

レメディオスに冷たくされているのは単にレメディオスに余裕がないため、ではないと思います。

レメディオス・カストディオ

私が思うにドッペルゲンガー候補1位。

聖王女が死んだショックで人格がトゲトゲしくなったように見えますが、周囲にそう思わせて行動の違和感を悟られづらくしているのだと思う。

多分本物は変身デミウルゴス(仮)との闘いで落命している。

その後は体育会系パワハラ上司と天然ボケ、硬直的な忠誠心しか描写されていませんし、冒頭にあったような頭が悪く勘が鋭いという内面の描写が全くありません。

デミウルゴス曰く、極度の愚者は想定外の事をする、との事ですから彼女をそのままにしておくと展開が読めなかったり、鋭い勘(悪をかぎ分ける鼻!)でドッペルゲンガーが見破られる可能性があると考えるのが妥当でしょう。

アインズを使い潰すという流れを実行する際に、一国の王が単身で他国へ行くという無茶ぶりを納得させるのが最初で最重要な仕事だと思う。

本当だったら「それはちょっと・・・」で絶対に成立しない。彼女が直情的なバカでアンデッドが嫌いな聖騎士だから、という理由があっても無理でしょう。

ネイアの勘が鋭い事に気づいて、察知されないようにパワハラで嫌悪感を与えて心理的に突き放しているのかもしれない。

デミウルゴス

アインズに楽しんでもらおうという悪魔的サービス心からフレキシブルな仕組みを作ったことで逆にアインズの心労の原因となる。

自分で建物に突っ込んで憤怒の魔将と入れ替わっている事はまず間違い無し。

聖王国征服のため、どんな絵を描いたのか凄く気になります。

王国の北を壊滅させたけど南を残しているのはきれいに魔導国に併合するためだと思う。

多分南にも何か仕込みをしているはず。

カスポンド

劣勢に置かれている癖に助けに来たアインズを消耗させるという「コイツ馬鹿だろ?」な作戦を立てたカス王兄。

直後の描写から素直に読めば彼がドッペルゲンガーに見えますが、多分くがねちゃんのフェイクだと思う。

彼のような小賢しい奴はデミウルゴスの計算内だと思われるし、「この都市で防衛線を築くことになるのなら」という表現が彼が想定内の行動をした展開分岐が読み解けます。

カスポンドをドッペルゲンガーにすり替えてアインズ消耗作戦を発言させるなら、確定事項として仕組みに組み込まれているでしょう。

また、戦いの指揮に忙しいのは彼じゃないハズだし、無礼なこともしていないと思う。

グスターボ

副官。2chのスレでは彼がドッペルゲンガーではないか、という意見を見つけましたが考えすぎだと思う。

入れ替わりを最悪のタイミングで露見させてもショックが少ないんじゃないかな。

権限があれば不自然で非合理な決定でも従わせることができるけど、副官という最終的な決定権を持っていない人物に入れ替わってもチョークポイントで展開をコントロールできないでしょう。

ドッペルゲンガー

いったいどの程度まで化けられるのか、というのが重要。

D&Dはあんまり遊んでないので詳しく分かりませんが、ソードワールドのドッペルゲンガーは脳を食べる事で人格までトレース可能になる悪魔でした。

この際、取り込んだ人格がドッペルゲンガーの人格と融合してしまうので悪魔的思考がしづらくなる欠点がありましたがオバロ世界では関係なさそうw

※ロードス島伝説

13巻ではこの辺りもきちんと答え合わせしてくれるでしょう。

その他の小ネタ

茶飲み友達の未亡人・・・フロストドラゴンの奥方達

ドワーフ・・・かなり魔導国に精神的に取り込まれてアンデッドになじんでいる事が分かる

ウサギのメイド・・・首狩り兎?武王と一緒にオスクも魔導国に来ているのかもしれない。

アインズの死はどんな形になるのか?

アインズの死が出来レースであることはまず間違いがありませんが、気になるのは何を狙ってどんな形で実現するか、という点です。

世界をアンデッド労働力に依存させることでアインズを不可侵の存在にする、という策があるとして、アインズが死んだらアンデッドが止まる、あるいは暴走するとなると、現時点では一度死んでみるのは厳しいように思うのですよね。

魔導国ではそれでは困る!という事になると思うけど、もう後には引けないくらい浸透させてからでないと導入時点で将来的なリスクがある為、取りいれてもらえないでしょう。

それとも、アインズの心労がマックスになって精神的に死ぬ!という落ちかもしれないw

ルプスレギナの一言からここまで色々考えてしまうのですから本当に面白いですよね。

最後に

アニメの放送が来年1月ということになり、13巻は今冬発売です。

メディアミックス的に考えれば、アニメ放送と同じくして書店に本が並べたいと考えるハズ。

つまり、13巻は12月末か1月に発売するかもしれない。

それと、あとがきでくがねちゃんが入院していたというのが判明しましたが、多分過労だと思う。

新作が出るのはうれしいけど、兼業作家で無理し過ぎて体を壊しては意味がないですし、いち読者としても素直に喜べないです。

体を労わって欲しいと思います。

特に作家業の人は突然亡くなったりすることも多いですし(汗)

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