丁度キンドルに8巻がダウンロードされていたので記事にしようと思います。全く予想していなかった展開で驚きました、さすが!
宝石の国については連載を追わず、コミックで読んでいたので8巻は大展開でしたね。
月に行ったフォスフォフィライトが王からこの世界の秘密を教えてもらうというネタバレ回だったのですが、予想外過ぎる。
金剛先生はなんと最後の人間が作った祈りのための機械!
人間の業を引き継いでしまった死ねない月人達が自殺する為に金剛という機械を正常稼働させたい、というのが真相だったのです。
祈られないと消滅できない、というのがポイントで、だから金剛は僧形なんですね。
消滅=解脱と考えればかなり凝った設定だと思います。
きれいで中性的な宝石の美少年(美少女)キャラと謎の仏像軍団で目を引きつけて、解脱という仏教ネタにもっていくという荒業がホントに凄い。
月人も誰かに祈って解脱させてもらうのではなく、自分で瞑想して悟って解脱すればいいのに、と思う。
まあ、あぶれちゃったダメな魂の塊だから仕方ないっちゃしたかないけど、数万年レベルで日常を生きるなんて地獄。
仏教的な立場から作品を見ると、生物としても根本的な「渇愛」を持たない宝石にとって長生きが問題とならないのが面白い。
目次
今月の気になる作品
FGO
実は毎日ログインしているし、復刻クリスマスの周回中。
大分欲しいサーヴァントも揃ってきたので後はエンドコンテンツのスキル上げだけ。
高難易度も手札が揃っていれば結構アッサリクリア出来るから楽しみはシナリオかなぁ。
・・・なんで手札が揃っているのかはお察し(汗)
空挺ドラゴンズ3巻
相変わらずのクオリティ。
コレ、絶対アニメ化すると思うし、既にアニメのオファーを受けていると思う。
画力も凄いけど、物語が人間関係に収束しないで外部に向いているのが気持ちいい。
だけど3巻のラストでゴタゴタに巻き込まれそう。シナリオの力が試される展開です。
ヴィンランド・サガ20巻
いつの間にやら20巻。
ベルセルク並みにガッツリと積み重ねているので今のトルフィンに至るまでの経緯に重さを感じます。
ただ、ヒューマニズムを古代人に語らせるのは人によって違和感あると思う。
いっても仕方ない話ですが作中では勇壮な戦士のヴァイキングですが、実際は寒くて貧しい本国で喰いあぶれて仕方なしに海に出た棄民の群れですし。
現実はいつも今一つ。
不滅のあなたへ5巻
マルドゥックスクランブルや聲の形の作者の最新作。
凄く面白いし、取り組んでいるテーマもデカい!
もしかしたらアニメ化されるかもしれない。
進撃の巨人24巻
壁の外の世界の描写がメイン。
壁の内だけでなく、外の世界も地獄だし、島の外はもっと地獄。
収容所のユダヤ人にウォーギルトインフォメーションプログラムをぶち込んで民族丸ごと奴隷兵にするようなヒドい話。
お互いの正義がぶつかり合って、最後はどんな落としどころになるのか?
結局、権力構造を破壊しないとダメだよね。
カメントツの漫画ならず道
カメントツの漫画についてはオモコロあたりでウェブ連載をしている事から知っていましたし、ラインスタンプも持っています。
ヨッピー達と焼き肉してた頃の彼から想像できない大出世。
彼がかなり上手い作家であることはデビューの事から明らかでした。
一番最初からチェックしていたので「俺は分かっていた」感をひそかに持っています(笑)
連載は終わりましたが、熊のケーキ屋ネタでTwitterで大人気になるという凄い展開。
今後も楽しみに出来る作家さんです。
クジラの子らは砂上に歌う
ハイファンタジーで少女漫画の系譜にある作品ですが、かなり熱量があります。
昔の作品だとバサラとかを思い出しますね。
まとめ読みしたい作品。
銀河の死なない子供たちへ
バーナード嬢曰くや鬱ごはんの作者の最新作。
日常ネタの漫画から一気に古き良きSFへと進化中。
ホントに画力が残念なんだけど、この画力だから絵本的に見せて抽象的なテーマに耐えられるというメリットが生まれています。
不死についてのアプローチは宝石の国と大分違います。
命という大テーマをきちんと消化できるか、下巻が楽しみです。
コメント