先日、アマゾンで面白い本を見つけました。こんな経験は自分だけだろう、と思っていた事について触れられていたからです。
私は冷え性なので、実際に愛用している暖房器具の記事を書いたことがあります。
冷え性という厄介な体質改善の為に温泉や岩盤浴に足しげく通っていたのです。
しかし、ある時、仕事場の近くにあるサウナに通った時、特別な体験をしました。
その特別な体験は1回だけではありません。
あまりにも特殊な体験だったので人には言えず、サウナに通う度にこっそりと再現していたのですが、その体験を語る前に、まずはサウナにまつわる様々な通説と真実について解説していきたいと思います。
目次
サウナの効果について
サウナには下記のような効果があります。
- 肌がきれいになる美肌効果
- 発汗促進によるデトックス効果
- 自律神経を整える効果
- 血行促進による冷え性の改善
- 基礎代謝の向上
- 脂肪が燃焼するダイエット効果
- 副交感神経リラックスによる免疫力向上
- 不眠解消
- 肩こりなどの改善
サウナが好きな人も嫌いな人も上記の効果効能をどこかで目にしたことがあるかと思います。
蒸し暑いサウナルームで冷え切った体を温めて、筋肉を緩める事は健康へと繋がります。
今では自宅で使える良いサウナスーツも安価で手に入るので美容健康に気をつけている人は目にしたこともあるでしょう。
実際、僕がサウナに通うようになったのは血行促進による冷え性改善と基礎代謝アップによるダイエットが目的でした。
しかし!
これらのサウナ効果は真実ですが、実はサウナの本質の一部に過ぎません。
上記の効果が霞んでしまうような本質がサウナにはあるのです。
テレビや雑誌でこれだけ報道されている健康法の真実が全く語られていないのは本当に不思議です。
サウナの種類について
サウナと一言で言ってもその種類は下記の様に沢山あります。
単に蒸し暑い部屋があればサウナだとは言えません。ある条件を満たす為には高温のドライサウナでないといけません。
ミストサウナでは体温が上がり切らないのでダメなのです。
ドライサウナ
もっとも一般的に普及しているサウナで、高温になるのが特徴です。一般的にサウナと言う時はドライサウナの事を指します。
ミストサウナ
湿式のサウナで、湿度の高い蒸気が満ちているサウナです。ドライサウナに比べると温度が低いです。
ただし、高湿度と高温は両立できません。
サウナルームが80℃や90℃でも入っていられるのは湿度が低いからです。仮にミストサウナで80℃に設定したら入った瞬間に火傷を負ってしまい、危険です。
塩サウナ
ミストサウナと併用されるプログラムです。サウナルームに塩の入った桶が置いてあって、体に塩を擦り込みながら体を温めます。
ロウリュとアウフグース
フィンランド語ではロウリュ(ロウリュウ)、ドイツ語ではアウフグースと呼ばれるサウナのプログラムです。
高温のサウナストーブにアロマオイルを溶いた水をかける事で高温の蒸気を発生させる事で一気に発汗を促進します。
これは常に行われている訳ではありません。
ドライサウナと併用されるプログラムで、1日のうち、決められた時間にだけサウナの熱風師が行います。
※11時と13時と15時など。
なお、熱風師とはサウナストーブにアロマの精油(エッセンシャルオイル)を含んだ水をかけた時に発生する高温の蒸気をタオルで扇ぐ人の事です。
ロウリュは是非とも一度は体験してほしいサウナプログラムです。
さて、これでサウナルームについての基本的な知識の解説を終えました。
次にサウナとはサウナルームの事だと思っている人がほとんどだと思いますが、実は違うという事について解説します。
サウナと水風呂
サウナは高温のサウナルームの事だとみんな勘違いしています。
実はサウナとはサウナルームと水風呂がセットになってこそサウナなのです。
どういうことかというと、サウナで体を温めて血行を促進したら必ず16℃位の水風呂に入って体を急激に冷やすことが必要なのです。
サウナに入ったといっても、サウナルームで体をあぶっただけで、水風呂に入る人は少数です。
もちろん、サウナルームで体を温めて発汗しただけでもデトックスや血行促進などの健康効果はありますが、サウナの本質は水風呂なのです。
これが全く報道されていません!
サウナの専門誌にはちゃんと触れられていますが、雑誌やTVレベルでは水風呂は完全に無視されています。
サウナルームで限界まで温まった体を水風呂で急激に冷やすことで血管が収縮、一気に血行が促進されます。
温まった体を水風呂で十分に冷やした後でリラックスして体を休めていると、ふいに特殊な精神状態になるのです。
手足の末端から暖かくなり、体が軽くなり、一切の疲労が溶けて流れ去り、楽になって意識が拡散します。
これはサウナトリップとかニルヴァーナとか「ととのった」状態と呼ばれているようです。
サウナで気持ちよくなってしまうというと、サウナルームに入り過ぎてのぼせたイメージがありますが、全くの誤りです。
この「ととのった」状態を経験してしまうと、もう美肌とか自律神経とかそういったサウナ効果は完全な些末事になってしまいます。
水風呂の入り方
慣れれば何という事はないのですが、水風呂なんて入ったら心臓麻痺で死んでしまう!という人の為に解説します。
水風呂に入る前には必ず汗を流す事は当然ですが、一番問題になるのは温度差、ようするに水の冷たさです。
手桶で体の末端から冷水を掛けながらじりじりつかったり、一気にドボンと入ってもいいのですが、心臓麻痺を恐れる人や実際に体が弱い人、慣れていない人には抵抗があると思います。
そういう人はシャワーを浴びながら、徐々に水温を下げていって最終的に冷水を浴びる事で体を慣らしてください。
水シャワーで体を慣らしたら水風呂にもつかれるはずです。
こうしてサウナルームと水風呂を往復できるようになったら、後は体を落ち着けるところにもっていくだけです。
サウナトリップの方法
ととのった状態に入る方法には個人差はあっても黄金ルールがあります。
その為、簡単に再現が可能です。
浴室に入ったらまずはシャワーを浴びて頭髪と体を洗ったら、下記のステップを行いましょう。
- サウナルームに入って十分に体を温める(時間は短め)
- 汗を流したら水風呂につかる(時間は短め)
- 浴室内の椅子などで休憩する(時間は短め)
- サウナルームで体を温める(1回目より長め)
- 汗を流して水風呂につかる(1回目より長め)
- 休憩する、必要なら水分補給する
- サウナルームで限界まで体を温める(最長)
- 汗を流してかなり長めに水風呂につかる(最長)
- 体が冷えた状態のまま服に着替えてリラックスする
水風呂ではゆっくり深く呼吸をすることを意識してください。
体調や個人差にもよりますが、これでかなり高確率で「ととのった」状態になります。
サウナトリップは個人的な体験なので、どういうものか説明しづらいのですが、本当に楽になります。
ある種の宗教性すらあります、本当に。
実際、僕がアマゾンで見つけたのはこの本ですが、その中にはサウナの本場、フィンランドでのサウナに入る時の心構えが紹介されています。
何と、サウナに入る時は教会に行くときのような気持ちになれ、というのです。
まさにサウナの中心が美容健康ではなく、神秘体験にある事は明白です。
ストレスや疲労がたまっている人は是非、サウナで整ってください。
本当に凄いですから!
サウナで整わない場合の注意点
僕の場合は偶然整ってしまった事から、誰にも言わずにこっそり体験を再現していたのですが、整う為にはどのサウナでも良いわけではありません。
重要なのは下記の点です。
- 空腹なのにサウナにはいってしまう
- ミストサウナのような低温のサウナである
- ドライサウナでも開け閉めが激しかったり、設定温度が低い
- 水風呂の温度が18度以上に設定されていてぬるい
- サウナルームと水風呂を繰り返した後で温水シャワーを浴びてしまう
- サウナルームと水風呂を繰り返した後で飲食してしまう
これらの条件が当てはまった場合は高確率で整わなくなってしまいます。
特に多いのが、風呂からでて飲食するパターンです。
せっかく条件が整っていても飲食してしまう、特に飲酒をしてしまったらもうダメです。
また、スポーツクラブにもサウナがありますが、サウナルームや水風呂の温度がどちらも中途半端です。
やはり運動をする人が汗を流す為の施設なので、入りやすい温度帯になっていますから整うのは難しいです。
逆に上記の点に注意すれば、誰でも整う為の条件を揃える事が可能です。
ではどのサウナだったら整うか、という点については先ほどの書籍が参考になるでしょう。
サウナスーツについて
まずはここまで読んでくれた方に感謝を。
しかし、もともと整う事が目的ではなく、サウナの美容的・健康的側面を求めている人の方が多いと思います。
体を温めて汗をかく事は非常に健康的に意味のある事です。
自宅でサウナの美容・健康的側面を再現するにはサウナスーツを使うと良いでしょう。
温度が上がり切らず、水風呂もないので整う事は出来ませんが、これなら十分に発汗を促すことが可能です。
しかし、僕のように健康的側面からサウナに触れて、偶然に整ってしまった事から体験を重視する人もいるかと思います。
サウナが健康を意識している女性や疲れたおじさんのものと思っている人がいたら、大きな機会損失だと思います。
どうしても疲れが抜けない時や精神的な疲労が蓄積している時は是非、サウナと水風呂を往復してみて下さい。
今までとは違った世界が見えるはずですよ。
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