大手出版社が漫画村を放置しておく理由について考えてみた

漫画村と出版社

先日、行きつけのバーで出版社に勤めている人と話をする機会がありました。漫画村について業界の人はどう思っているのか聞いてみたら色んな意味で愕然としましたね。

今までは公然とその存在が口にされることが無かった無料漫画閲覧サイトの漫画村ですが、Twitterで批判漫画が拡散されたことで広く知られて話題になっています。

私も今まで漫画村の存在は知っていましたが、利用したことはありません。

アダルトを含むアングラサイトにはウイルス汚染や知らないうちに仮想通貨をマイニングさせられたりするリスクがありますし、何より古いオタク気質なので好きなものには金を払って堂々としていたいのです。

他人に知られて後ろめたいような手段で読みたくないですし、脱法漫画では自分のライブラリを増やす楽しみもありません。

そもそもブログネタにすること自体が広告効果を出してしまうので、話題にしたくなかったのです。

しかし、ここまで広まってしまえば話題にしない事の方がコンテンツ業界にとって不利益だと思って、拙いながらも自分の意見を記事にしたいと思います。

とある出版社で勤めている人の意見

先日、バーで会った人と漫画村の話題で話をしたのですが意識の差にドン引きしました。

出版社の人からしてみてば、漫画村はその存在が許せない不倶戴天の敵だと思っていたのですが、違ったのです。そもそも最初から全く問題だと捉えていません。

漫画村の存在がある事で、実際にお金を払ってコンテンツを買っている人が感じる苛立ちを全く理解していません、というか問題だとすら考えていないのです。

それどころか、出版社に勤めているのにハンターハンターの新刊は漫画村で読んでいるとか堂々と主張されてどう返したらよいか分かりません。

創作実話でなくて、本当の話です。

分別の無い子供とか20代とか若い人じゃなくて、40代後半くらいの年配の人でこれですよ(汗)

この鈍さというか問題意識の低さは信じられなくて、まさに外資のAmazonに電子書籍のプラットフォームをとられてしまったの似た問題を感じます。

だって自分の業界の事だぜ!?

コンテンツが無料で無制限に閲覧されてしまったら、業界は立ち行かないのではないかと言っても他人事のようです。

 

追記 2018/03/07


ああ、やっぱり私が話をした人だけじゃないんだなぁ~。

驚きの結論

結論は集英社が知ったからその内無くなるでしょうとの事です。

もちろん、ただひとりの人としか話をしていないので出版社全体が脱法漫画サイト問題にどう取り組んでいるのか分かりません。

しかし、これまで大手出版社が脱法サイトの存在を認知していたのか怪しいらしいという事の方がヤバいです。

出版社は鈍い

彼と話していて問題意識に大きな温度差がある事を感じました。

その為、ひょっとしたら漫画村問題はオタク・創作系クラスタに限ったコップの中の嵐なのかなとも思いましたが、数十年にわたってコンテンツにお金を払っている立場からしてみたら気にするのは当然です。

漫画の売上と漫画村

出版社の売り上げ比率の内、コミックは約20%を占めています。雑誌の売り上げ比率が最も高く30%を超えていますが、これには漫画雑誌も含まれます。

つまり、漫画というコンテンツが出版社に占める割合は相当なものだという事です。

出版物の総売り上げが減少傾向にあるのはすでに先行記事で解説した通りだが、その過程で少しずつ分類毎のシェアに変化が生じているのも確認できる。手元のデータで一番古い2000年から最新の2016年に至るシェアの変化を見ると、プラス化したのは「コミック」「文庫」「児童書」。一方、「雑誌」「新書」「文芸」はシェアを落としている。

出版物の分類別売上推移をグラフ化してみる(最新)

このような状態にもかかわらず、出版社が脱法サイトを野放しにして気にしないってヤバくないですか?

しかも最近のニュースでは市場規模が小さくなり、電子書籍と単行本の売上が逆転しました。

漫画単行本、電子書籍と紙の売り上げ逆転 市場規模はピーク時の4分の3に

明らかに漫画業界の地殻変動が起きています。今までは地面の奥深くで振動が起きていたのが、ついに地表に伝わって建物を揺らしているようなものです。

そこへこの漫画村問題。

ほぼ間違いなく、大手出版社は脱法サイトの存在を重要視していなかったと思われます。

だから何も手を打っていないのです。

問題だと思っていないから、早くから存在を問題視していた人が騒いでも無視していたのです。

今回の件でようやく世間で騒がれ始めて偉い人にまで報告が行って、これからどうしようかって会議でもしているところだと思います。

これまでは縮み行く業界を維持する苦肉の策として脱法漫画サイトをお目こぼしすることで、漫画市場のすそ野を広げて作品を認知してもらい、気に行ったら買ってもらうという戦略をとっていたと推察していたのですが、実は何にも考えていなかったというのが本当のところでしょう。

今後の漫画業界について思う事

電子書籍問題も根っこは一緒。

ぶっちゃけ出版社はクレームにはおもねるのに正規のルートに乗ったものをお金を払って買っている人をけなすのが大好きですし、雑に扱いますよね?

電子書籍はいくら買っても作家や作品の人気に影響しないとか、かえって赤字になるので害悪だとか、出版日前にリアル書店で予約を入れて買ってファンレターを書いて、人気投票に参加してネットにも感想を拡散しろとか。

どうせ続きが読みたいから金を払うだろう、という意味で足元を見られている気がしてムカつきます。

多分、上の方のエライ人達は過去のレガシーの切り売りで定年まで逃げ切れるとおもっているのかもしれませんね。

50代後半の世代までは大丈夫かもしれませんが、このままだと40代の中堅どころは間違いなく無為無策でボロボロになった会社で働くことになると思いますよ。

もちろん、コンテンツの消費者も供給者(作家)もただでは済まないですけど。

そしていっそ出版社は落ちるところまで落ちて「ことなかれ文化」を滅したほうがいいかもしれないとすら思います。

私が漫画村の運営者だったら、漫画の閲覧数やダウンロード数に応じた一定の金額を該当する作者の口座に振り込みます!

一気に作家側を味方に引き込んで、出版社の無為無策が漫画村を生んだのだ!と連携出来ますよ。

それどころか、更に問題を大きくすることで業界の体質が若返るかもしれません。

快楽ヒストリエの記事でも書きましたが、漫画にお金を払う層が減ってきている裏側にある中身を見てからでないと損をしそうだからお金を払わない層が増えている問題を直視して、定額の読み放題サービスなどを作らないとヤバいと思います。

【火鳥】快楽ヒストリエの感想と今月の気になる作品【2018.1】

アニメや映画などの映像作品はこの方法で上手く行ったのですから出版社だってやれない理由は無いと思うのです。

ただ電子書籍問題を振り返ると、どの会社もお山の大将になりたくて喧嘩している内に資本のある外資にパックリやられる可能性が高そうですけどね。

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