軍靴のバルツァー7巻の感想!ネタバレと感想

ようやくバルツァーの7巻を読む時間が取れました。
架空のヨーロッパ戦記ものは燃えますね。今回はクーデター編です。

6巻はヘルムートちゃんドレス・・・じゃなかった、宮廷陰謀劇がメインでしたが、
今回はバーゼルラント王室のスキャンダルとクーデターです。

架空の19世紀ということで、時代はまだ第一次世界大戦前。
進歩した科学技術による戦争がどれだけの惨禍をもたらすか、
人類が無知だった時代です。

そして、依然として王室が権力を持っていて、
民主主義とせめぎあっている時代でもあります。

この頃はまだ貴族主義的な部分が残っていて、
ファンタジーなヨーロッパを愛するモダンとしては目が離せません。

同時に鉄条網と機関銃がマッチョな騎兵隊を殲滅したように
戦場のロマンが鋼鉄のリアリズムに蹂躙されるのも大好きだったりします。

戦争のパラダイムの過渡期ですね。

これは皇国の守護者とかA君の戦争とか、ドリフターズとか、
あの辺の作品を愛する人なら分かってくれるのではないでしょうか?

あらすじとネタバレ

さて、7巻ではバーゼルラント王家とエルツライヒ王家の政略結婚ネタと
同時にバーゼルラントの二人の王族が実は偽物ではないか、という
大スキャンダルが明かされます。

中島 三千恒
新潮社 2014-12-09
¥ 596

そして、軍国の干渉を最小限にするためバルツァーはバーゼルラントを去ってしまい、
大事件に絡む出番はほとんどなかったりします。

最初のうちは頑固だけど開明的な第二王子アウグストと、
時代錯誤で無能な第一王子テオドールの対比で、
中世国家が立憲君主制を経て近代国家へと
徐々に変わっていく物語かと思っていたのですが、兄弟に出生の秘密があったとは!

そして、間違いなくテオドールは自分が王子でないことを自覚しています。

自分が取り替えっ子で王族でないことを知っているからこそ、
極端なまでに自分が考える王族の振る舞いをしていたのか・・・と考えると
かなりかわいそうな人であるかも。

もっとも、そのメンタルの弱さを上手く乗せられて、
自国バーゼルラントにエルツライヒの軍隊を引き入れるという亡国まっしぐらな
大事件を引き起こしてしまいます。

1418473010578
※ちょっと切れちゃったけど、巻末の「謎の武装おじさん」は凄い(笑)

「戦ってこそあなたは本当の王になれます」という囁きは本当に殺し文句ですね。
出生の秘密のスキャンダルを知っているからこそ一刺しって感じです。

おまけに鉄条網とバリケードで防御された陣地に
正面から歩兵を突っ込ませるという日露戦争の日本軍みたいな戦術で
味方に大被害を引き起こします。

エルツライヒの偽装部隊を率いる大佐に「人格障害とは本当だったのか」とまで
思わせるポンコツぶりに戦慄。

テオドールの感覚は王族にしてはナイーブすぎて、
立場や責任に釣り合っていないのです。

そして、近代戦争がどれだけ弾薬を消費するのか、
糧食の備蓄がどれだけ持つのか、など軍事クラスタの人が好きなネタが随所に
挟まっています。

モダンは単行本派ですから連載を読んでいませんが、
このクーデターがどうなるのか、今後バルツァーがどう絡むのか、すごく楽しみです。

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