ひと昔に比べれば外国人というステータスの珍しさは減りましたが、エッセイとして情報発信している人はまだまだレアです。アメリカやヨーロッパ系の作品は多いですが、ここはあえてメインどころを外して、おすすめの作品をまとめて紹介します。
イスラム系
サダコとナダは既に3巻まで発売されていますが、非常に興味深い作品です。
イスラム系というと偶像崇拝禁止をはじめとする教義のせいで触れづらいイメージがありましたが、本作はイスラム女子と日本女子のダブル主人公です。
別記事にしてあるので興味がある人はこちらもどうぞ。

ロシア
ロシア人の夫を持つ作家さんのエッセイ漫画です。
主に食べ物にフォーカスしています。
飛行機に乗れば2時間程度で行ける国なのですが、言葉の壁のせいかイマイチ情報が入ってこないので、こういったエッセイ漫画は面白いですね。
アフリカ系
タイトルの通りで、カメルーン生まれ日本育ちという経歴を持つ星野ルネさんの作品です。しかも育ったのは関西。
かなり濃いバックグラウンドの持ち主で、タレント活動もしているようです。
文章ではなく、漫画が描けるゾマホン的な立ち位置が近いかも。
※ゾマホン氏はベナン共和国の駐日特命全権大使を2016年まで務めていたので、実はかなりインテリなんです。
北欧(スウェーデン)
日本のアニメなどのサブカルチャーに興味をもって来日し、プロの漫画家として活動しているオーサ・イェークストロムさんエッセイ漫画です。
基本的にカルチャーショックネタが多いのですが、最新刊では祖国に日本人の友人を連れて行って、逆カルチャーショックを与えています。
いわゆる「北欧を見習え」的な幻想に水を差してくれる点もあるので、面白いですね。
今のスウェーデンは移民問題で大変な事になっていますし、ミレニアム・ドラゴンタトゥーの女を読むと、日本に伝えられていない問題が沢山ある事に驚きます。
生の現地感覚が得られるのが翻訳作品のいいところですね。
フランス
なんと奥さんがフランス人という日本人男性に手によるエッセイ漫画。
仕事のできる奥さんに、可愛い息子が出てきます。
奥さんとのカルチャーギャップだけでなく、バイリンガルな子供の育ち方も楽しめるのでお勧めの作品です。
中国
これは既に売れまくっているので、紹介不要かもしれません。
中国人の若奥様をもらった日本人オタク漫画家によるエッセイ漫画。
結婚して分かる中国人との感覚の違いが面白い。最近は政治ネタも扱っているようです。
アメリカ
アメリカ人夫を持つ日本人女性漫画家のエッセイ漫画として、本作も累計300万部以上売れている有名作品。
巻を追いかけていくと、子供が生まれたりベルリンに移住したり、ライフスタイルが変わっていく様子が伺えます。
漫画ではないけど、アメリカ人夫ネタで、下記の作品も面白いです。ほろ苦いラストに驚きました。
最後に
他にもシンガポールの漫画家さん等、様々な外国人作家の作品がありますが、日常エッセイというより内的感覚が強く出ているので、ここには載せませんでした。
海外ネタの基本はギャップです。インド人をはじめとする東南アジア系の方が書いた作品があれば読んでみたいところです。
漫画ではなく、書籍だと商社マンの海外駐在記を代表として、かなり沢山あるのですが、まだまだ漫画という表現技法は限られた人しか使いこなすことはできないようです。
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